2003.2.15 押井守作品ヒストリー

 押井監督は、デビュー以来、
さまざまなジャンルの作品を手がけられました。
まずは、タツノコ時代からみていきましょう。

1977年8月、タツノコプロダクションに入社した押井さんは、
同年12月に、『一発貫太くん』第13話の絵コンテを担当します。

 そして、’78年には
『科学忍者隊ガッチャマン2』の絵コンテと演出を、
‘79年には、当時大人気だった『タイムボカンシリーズ』で、
『ヤッターマン』の絵コンテ、総助監督、
『ゼンダマン』の絵コンテ、演出を担当しました。

 タツノコプロダクションを退社し、スタジオぴえろに入社した押井さんは、
‘80年に『ニルスのふしぎな旅』の絵コンテ、演出、
‘81年には、『名犬ジョリィ』(第21話)(第23話)、
『まいっちんぐマチコ先生』(第3話)など数多くの作品を手がけます。

そして、この年、『うる星やつら』のTVシリーズの放映がはじまります。
押井さんは、チーフディレクター、絵コンテ、演出、脚本を担当し、
「押井守」の名を世に知らしめることになったのでした。
‘83年にはOVA『DALLOS(ダロス)』を発売、
『スプーンおばさん』(第54話)の脚本・絵コンテを担当、
映画『うる星やつら オンリー・ユー』を公開。

‘84年には、
『小鹿物語 THE YEARLING』(第7話)(第12話)の絵コンテ、
映画『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』の一般公開と
精力的に仕事をこなしていきました。


’85年にはOVA『天使のたまご』を発売。
‘87年には『赤い光弾 ジリオン』(第2話、第15話)の絵コンテを担当、
実写映画『紅い眼鏡』の公開、
OVA『Twilight Q VOL.2 迷宮物件 FILE538』を発売しました。

 そして’89年には、OVA『御先祖様万々歳!』を発売、
さらに映画『機動警察パトレイバー 劇場版』を公開し、
10月からはTVシリーズもスタートしました。

 ‘90年には、映画『MAROKO 麿子』の一般公開、
また、この年から、’92年まで続く
『機動警察パトレイバー後期OVA』の発売をスタートしました。
‘91年は、『紅い眼鏡』の続編となる『ケルベロス 地獄の番犬』を、
‘92年には、『トーキングヘッド』を公開。

そして、’93年には『機動警察パトレイバー2 the Movie』、
‘95年には『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』を公開しました。
 「攻殻機動隊」は、世界中のクリエーターを目指す若者に衝撃を与え、
映画『マトリックス』の監督をつとめたウォシャウスキー兄弟も
この作品に大きな影響を受けたとのことです。

2000年6月には『人狼 JIN−ROH』の原作・脚本、
同年11月に『BLOOD THE LAST BAMPIRE』を企画、
2001年には『アヴァロン』を一般公開。

そして、去年の3月には
『WXIII(ウェイステッドサーティーン) 機動警察パトレイバー』の同時上映作品
『ミニパト』の脚本を手がけました。


 押井監督、これからも私たちの胸をふるわせるような
熱い映画をとり続けてください。








(取材・構成:大村)