第72回2月14日放送 ゲスト:FOODBOX株式会社代表取締役・CEO フードカタリスト 中村圭佑さん2021/02/21 07:00

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今朝のゲストはFOODBOX株式会社代表取締役・CEOでフードカタリストの中村圭佑さん。
「フードカタリストって何ですか??」という話から伺いました。
フードカタリストというのは中村さんとご友人の考えた造語で、「食・農業界と異業種をつなぐ役割」という意味が込められています。『カタリスト』という
言葉は、『触媒』という意味なんだそうです。なるほど!いろんなものを結びつけて、化学反応を起こしていくということですね。一度耳にしたら、
意味も含めて忘れられない、とても素敵な肩書です。

中村さんは福岡県久留米市で果樹専業農家の4代目"候補"だったのですが、お父様からは「農家を継がなくていい」「自分で道を探しなさい」と言われて
育ちました。ただ、身近に農業に接していたことで「農業の課題は食・農の中だけでは解決できない」と感じるようになっていたといいます。高校生になって
自分は何をやりたいのか?と考えたとき、出てきた答えは「食・農業界」での「起業」。目標は定まりましたが、どういうキャリアを積めばそこに行きつくのか?...まずは、大学の農学部で経済の視点で農業を見るということを学びました。また、オーストラリアと台湾への留学も経験しています。
卒業後は農業を徹底的に知りたいと農薬メーカーに就職。中国・台湾エリアの担当となり「砂漠以外のすべての場所で取引き」を経験し、世界と日本の農業の
違いを「よい点も悪い点も」知りました。また、会社に勤め、年の半分が海外出張という中で「ビジネススキル」を学ぶために大学院に入り、MBAを取得。
オンライン授業が週に40時間!なんていうハードな日々を過ごします。農薬メーカーを7年で退職した後は、「2年間だけ」と決めてコンサルティング会社に
転職。座学で学んだビジネススキルを実践したかったというのがその理由でした。

ここまでのゆるぎない歩みぶりの話を聞いて、根本さんはただただ「すごいですね~」と感心、感嘆!「いえいえ、流れですかね」と、あっさりニッコリ答える中村さん。当初の予定では35~40歳くらいでの起業を考えていたそうですが、大学院の友人たちに「なぜ今しないんだ?」と背中を押されて、2019年の7月に
予定より早くFOODBOXを立ち上げました。それから約1年半。今、どのような活躍をされているのか? 来週に続きます!

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