文化放送HPへ 番組審議会
  第344回文化放送番組審議会は1月22日に平成20年の第一回ということで懇談会形式で行われました。懇談会の前に社長と黒井委員長の挨拶があり、続いて「ネット時代のラジオと広告」というテーマで寺尾委員のスピーチがありました。

○昨年10月、12月と2回連続して大幅に聴取率がアップし、特に12月はラジオ全体の上昇分を文化放送が頂いたという久方振りに明るい話題です。当審議会の皆様方の普段からのご意見、アドバイス等が聴取率向上に役立っておりますので、改めて御礼申し上げます。またグループ会社のJCMが楽曲管理をしている徳永英明が出した3枚のCDが300万枚売れるという記録的な大ヒットを出しました。とは言え新年早々株安から原油高、国内消費の低迷という厳しい1年で、特に放送業界では、認定持ち株会社が認められるという放送法の改正もあり、5月に予定されている総務省の答申によってはデジタルの行方が懸念されます。デジタルに関しては聴取環境の変化等を前向きに、ビジネスチャンスと捉えていきたい。しかし、昨年は関西のテレビ局の問題や局員のインサイダー取引等の事件があり、メディアに携わる者としては大きな道徳観と高い倫理観を持って番組作りをやっていかなければならないと思っております。

○毎年この新年会のちょっと前に芥川賞の選考会があり、今年はちょっと変わった候補作品がありました。中国人女性の「楊逸」(ヤン・イー)が書いた「ワンちゃん」という小説で、日本人と中国人との国際結婚の仲介をしている中国人女性が主人公で、中国人の若い女と日本人のいつまで経っても結婚できない男をくっつけて結婚させようとするという内容です。結婚というのが幸せとか夢とかという形ではなく、結婚しないと生活が成り立たないと考えている中国の女性と、奥さんを亡くしいくら見合いをしてもうまくいかない日本の男性の両方が互いに補い合って結婚するという話です。日本人が今では書かない、土の臭いがするような人物たちが出てくる非常に面白い小説でした。最後に外国人が書いた小説として日本語のレベルが如何なものかというふうな意見が出まして若干議論になりました。言葉の問題といえばラジオの問題とも共通する訳です。

○正月を娘夫婦と友人の外国人ジャーナリストと一緒に温泉で過ごし、テレビを観ておりますと、「なぜ日本のテレビは大の大人が一杯集まって、馬鹿な事ばかり言っているの?」と言うんです。アメリカではこんな時は、ラジオでいい音楽なんか聴いて静かに過ごすのに、これでは休めない。今アメリカのラジオで人気のあるのは、APM(アメリカン・パブリック・メディア)で、コマーシャルは殆ど入らず、ニュース・音楽・ドラマ・グルメ中心の編成でインテリをターゲットにしています。経営は企業・個人からの寄付で成り立っています。いままでは「ながらメディア」と言われていたラジオはPCと親和性がよく、ラジオを聞きながら、PCで興味のある所は検索出来る為「気づきメディア」とも言われています。従来のラジオはCMを流してもその効果の測定は難しかったが、デジタル化により携帯とPCがリンクしリスナーのレスポンスが把握出来る様になったので、新しい広告主の参入と広がりが出て来ます。今やラジオもデジタル時代に入り、携帯やPCで聴いたり、画像見る事も出来る訳ですから広告主からは「音の出るチラシ」とも考えられています。ですから、局の営業の方もより勉強して、料金的にはテレビとは違ってクロスメディアが発揮出来る低予算・高機能力メディアですのでネットとの親和性やデジタル化によるエンゲージメント効果を発揮した新しい型の売り込み提案をして頂きたい。

第344回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・寺尾睦男委員・白井勝也委員
四方洋委員・松尾羊一委員・弘兼憲史委員・松永真理委員・荒川洋治委員

文化放送番組審議会事務局



Copyrightc2007,Nippon Cultural Broadcasting Inc. All right reserved.
TOPに戻る 関連会社 個人情報 番組審議会 放送基準 採用情報 番組史 組織図 社長挨拶 会社概要 TOPに戻る お知らせ 文化放送HPへ