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  第346回文化放送番組審議会は、平成20年3月25日に行われ、議題として「いとうせいこう GREEN FESTA」を審議し、各委員から次のような意見が出されました。

○いとうせいこうの話はとっ散らかる所が面白い。社会主義的に早急な形でやるよりエコの話をしながらエピソードを積み重ねる手法はユニークで面白い。完成度の高い番組ではないのでいきなり聴くと人間関係が分からなかったりするのが問題点だが、そこを石川アナが補足すると良い。地味だが番組に対する姿勢がジャーナルでラジオの新しいタイプの番組として期待出来る。

○日本では、企業は環境問題に対して努力しているが、国民の関心は今一つだ。環境を大切にする事は大事だが、番組をいかに面白く聴いてもらうかが問題だ。スタンスに全てバイアスがかかり、固くもなくふざけている訳でもなく、知性を十分持っていてサービストークも出来る。バイオ燃料も環境的にはむしろCO2を多く出すとか、イチョウのある所にたぬきが来るという話は目からうろこでした。

○タイトルの「GREEN FESTA」は明るい感じで良い。枠に嵌らなく同時進行しているこの番組の手探り感が、結論が決まっていない環境問題には似合う。招いたゲストの才能をうまく引き出し、乗せてゆくトークは職人技だ。フォーマットを余り固定しないで季節感を取り入れ変化しながらやっていくと良い。話が「とっ散らかる」感じが面白い。

○楽しませながら為になる、賑やかだけれどもメッセージ・話題もある豊かな番組だ。イチョウの周りをたぬきがくるくる回っている等の表現は何気ないけれども言葉・表現力が純粋な気持ちで作られている感じがして心地よい。回転も速くリズムも声の質も良いので、柔らかい声のシンフォニーが心地よく伝わって来る。自由な創り方、姿勢が伝わってきてラジオならではの番組でほぼ満点です。

○いとうさんと石川さんの声質がよく、グリーンに合う。動物保護と人間の生活のバランスが崩れてきていてどうとるかは難しい問題だが、この番組ではどうすべきかはっきり言って欲しい。「ダメだ」の例より「こうしょう」の例に力を入れているのに好感が持てる。希望の持てる話を拾い集めて提供して欲しい。

○現地からのリポーターよりそこに「居住」している人が伝えると、実感が伴うだけでなく、良さも悪さもでてきて、そこに問題提起が生まれる。ラジオは、いつでもどこでも一人で聞けるというパーソナル媒体でありながら、マス媒体のような番組コンセプトや出演者の選定が行われており、原点に戻るという点では評価できる。ラジオの機動力や地域密着が反映される番組がもっと増えるとラジオ本来の力強さが出てくる。エコロジーに対して、より身近で楽しめるアプローチをしている面白い番組だと思う。

○オトナ世代のエコロジスト、多彩な学職者がテンポ良く、1時間を進めており、ラジオならではの良い番組だ。トウモロコシのCO2放出問題について、この番組内で自分の意見をはっきり言った事は大変良かった。一時間の中で総て環境から来るかなり盛り沢山な話題・問題を解り易く上手にまとめられている番組だ。

○私もほぼ満点です。ラジオ的であると同時に私にはテレビの様にまるで話している人の顔が見える様な1時間だった。石川アナは聡明で知的で明るくスムーズで、本当に貴重な存在ぶりを発揮している。選曲のセンスの良さも感じた。良識に訴える番組で才能とキャラクターと好奇心を以てすれば益々良くなる。やっている人達がのびのびとやっているので、聴く側もリラックスできる。

○委員の皆さんが大変雄弁で色々な事をおっしゃるのは聴いていてそれだけのことを引き出すような内容が番組にあるからだろう。環境問題は解決しなければならない絶対的に正しい問題だが、扱い方はすごく難しい。環境問題では人間はこちら側にいて向こう側に環境があると考えがちだが、よく考えると人間も環境も向こう側にいるのかも知れない。

第346回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・松尾羊一・四方洋・白井勝也
寺尾睦男・弘兼憲史・松永真理・荒川洋治の各委員(敬称略)

文化放送番組審議会事務局



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