文化放送HPへ 番組審議会
  第348回文化放送番組審議会は、平成20年5月27日に行われ、議題として「世相ホットライン ハイ!竹村健一です」を審議し、各委員から次のような意見が出されました。

○竹村さんが若い頃は海外の新しい情報を伝えるという役目があったが、今のネット社会の情報環境では彼の持っている情報の価値が薄れて来ている。むしろ老人の知恵とか繰言に絞り込んだ30分にしてトレンディなんて言葉を使わず、もっと生活実感の中で言葉を喋った方が良い。

○この番組を竹村さんで続けるのであれば今の世相にあわせたタイトルに変更した方が良い。「トレンディ」とか「ずばり・・・」等のショルダータイトルが長すぎるし合わない気がする。自給率等の話はテレビよりむしろラジオで取り上げて切々と訴えるべき問題なのでテーマとしては良い。裁判員制度の問題も人任せではいけないという事を分かってもらう為にラジオの連合企画等できちんと伝える事は大事だ。

○ゲストの山崎元さんの「国家ファンドは大きなカモである。金融の運用プロというのは本当はいない」等の意見に対し、ホスト役の竹村さんが頑固に突っ張り返しゲストが面食らっているのも聴いている方からは面白い。「大衆迎合的でない」タイプの竹村さんの後継者を考えてもなかなかいない。

○色々批評はあるにしても、スタイル・スポンサー・時間を20数年変えずに続いている番組は続いている事に価値があり後に続く者に勇気を与えてくれる。公共的なスポンサーがエネルギーの在り方を理解してもらいたいという根気がこの番組を続けさせた。最近の竹村さんは場当たり的で頑固な論調が目立つが番組のユニークなゲスト選びは高く評価出来る。英語落語の話では古典落語を外国人に理解してもらう英語論より落語論をやって欲 しかった。

○イントロの音楽と水の音は日曜日の朝7時の音としては素晴らしい。山崎さんは声も、言葉の切れも良く竹村さんに全く迎合せず話の筋を通す所に喝采を送りたい。最近の有識者会議では、どんな基準で委員を選んでいるのか分からない。金融のプロはいないという山崎さんの主張は正しい。会談の前に相手の情報をもう少し与えてあげると親切だ。

○山崎さんの「去年良かった人が今年もいいかどうかは分からない」「確かな物、信用出来る事が必ず世の中に存在する事はありえない」という話は経済の話というより人生訓のレベルにまで達している。山崎さんと竹村さんの主張が平行線を辿り決裂して物別れに終わった事に新鮮さを感じた。対談相手に誰をもって来るかで番組の質が決まる。ゲストのプロフィールを丁寧に事前に紹介する所が少し手薄だ。

○ラジオの30分対談番組というのは最近他にないので長く続いて欲しい。TBS朝番組の森本さんはゲストに合わせながら丁寧に作っているが、竹村さんは漫然とゲストに合わせる様な、合わせない様な感じだ。マスコミ擦れした人を避け、面白い視点で最近話題になっている人を各界から集めている人選の面白さがもう1つの魅力だ。

○竹村さんが彼のスタンスを続けられる限り続ける事に勇気を貰う方も大勢いらっしゃるので良い事だ。コマーシャル後にもう一度今日のゲストの説明をしてもらうと良い。提供スポンサーのCMの作り方が上手で内容が示唆に富んでいた。生き方が刺激的なゲストを迎えると番組がより面白くなる。

○久し振りに竹村さんをラジオで聴くと、人の話をよく聴きそれを電波に乗せ、以前よりずっと聴きやすくなった印象があり、年をとるのもそんなに悪くないという面があるのかもしれない。聴いていて不愉快ではなく、言っている事、論じられている事が自然とこちらの耳に入ってくる。長く続けていただいている方を辞めて頂くのは確かに難しい。長寿番組というだけで大変貴重な財産だ。


第348回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。 
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・松尾羊一・四方洋・白井勝也
寺尾睦男・弘兼憲史・松永真理・荒川洋治の各委員(敬称略)

文化放送番組審議会事務局



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