文化放送HPへ 番組審議会
  第351回文化放送番組審議会は、平成20年9月30日に行われ、議題として「吉岡しげ美 あのひと」を審議し、各委員から次のような意見が出されました。

○ 平凡で素朴だがトーク番組としてはなかなかのものだ。吉岡さんのでしゃばらず、話の腰を折らない「聞き上手」な点が目立つ。自分の世界を包み込む構成も素晴らしく、1週間に1回早朝5時台の放送だけではもったいないので、月−金の朝番組の中に入れてはどうか。また母の日特集等にまとめて放送する事を考えても良い。 

○ ゲストを介して心に残る人を語らせるという面白いアイディアの番組だ。日曜日の早朝には雰囲気が合わない感じがする。4週の内1週位はシンガーソングライターである彼女の歌をかけると良い。聞き手である彼女の語りに見える「事前リサーチ」の部分は編集時にカットすると良い。母親だけでなく、冷静な判断の出来る父親について語ってみてはどうか。語りの部分にBGMを小さく流すと良い。

○ 番組のコンセプトも面白いし、吉岡さんの声も綺麗で滑舌もしっかりしているので聴いていて心地良い。誰でも分かる「あの人」ではなく、イメージの湧かない「あの人」をどう浮かび上がらせるかの工夫を吉岡さんが出来れば、結構いい番組になる。

○ ゲストの話を引き出す言葉が気になったので注意した方が良い。最初と最後の吉岡さんの歌の部分の時間配分については工夫が必要。吉岡さんの活動の対象が女性詩人・女性歌人のみに絞られていて、自分の感性・世界を持ち過ぎる事がゲストに対しての踏み出しの弱さに影響しているのではないか。この番組は勉強にもなるし心が安らぐいい番組だ。

○ ゆったりとした気分で言葉が一つ一つ聞けて気持ちのいい番組だ。吉岡さんが語る対象としてはやはり「母」であって「父」ではない気がする。朝のこの時間帯だけの放送ではもったいなく、母を語らせるスペシャルアンコール企画で色々な人の母を語って欲しい。母を美化するのではなく大人として語れる所が素晴らしい。「母」を語る企画が吉岡さんにぴったりだ。

○ 締め言葉は「涙が出た」等の単調でありきたりな表現ではなく、事前打ち合わせの情報でさらりと締めた方が良い。自分が感動した事をリスナーに強要する様な姿勢が見られる。感動を「感動した」という言葉で伝えるのではなく、シンガーソングライターである自分なりのユニークな言葉でまとめて欲しい。

○ 朝のこの時間にこの番組を聴くのは難しい。名前を聞いても知らない吉岡さんに「あのひと」の事を語られても分からない。締めの言葉はきちんと大事にして欲しい。80歳過ぎまで書き続けたというゲストの母のラブレターは内容を是非知りたかった。テーマとして流れている曲は素晴らしいので曲の流し方を4回に1回位工夫をしても良い。

○ 放送時間帯については、日曜日の早朝でもぴったりで心地良く聴けた。声質、トーン、笑い方も上品で、静かだけれどもリズムもあり好意的に聴いた。どの様な母に産まれ育ったかは人物形成の基本だと思うのでこれをラジオでやったという事は新鮮だった。住所・メールアドレス等をゆっくりとした口調で話してくれた事は基本中の基本で丁寧で有り難い。語りの下に薄くBGMを流すとより一層和みが出る。

○ リスナーは一体どういう人を忘れ得ぬ人として思い出すのだろうというのを是非知りたいと思ったが、ラジオでは恐らく無理だと思う。忘れ得ぬ人というので母親が出てくるとまとまり過ぎて意外な感じがしない。父親が出てこなくてもいいけれども、少しゆとりがあって母親以外のものがちょろちょろしている方がむしろ面白い。

第351回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・松尾羊一・四方洋・白井勝也
寺尾睦男・弘兼憲史・松永真理・荒川洋治の各委員(敬称略)

文化放送番組審議会事務局



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