文化放送HPへ 番組審議会
  平成21年4月28日に行われた第357回 文化放送番組審議会について御報告致します。

今回は、4月1日水曜日の午後9時から10時放送の文化放送開局記念スペシャル「報道特別番組 死刑執行〜ゆっくり流れた時間〜」について審議いたしました。

この番組は、昨年放送した「死刑執行」の第2弾で、裁判員制度が施行される今、「死刑」と「死刑執行」の現実を伝え、少しでも皆様に考えて頂ければと制作したものです。

番組前半は、死刑執行の情報を公開しているアメリカで、その執行に立ち会った日本人記者へのインタビュー。後半は、日本の死刑執行に立ち会った検事の手記をもとにした朗読という2部構成になっています。
  
意見の概要
○ 全体に、音声、言葉の力を感じた。情況や心理、空間を伝える、この肉声が
ビジュアルや活字とは違うラジオの力だと思う。言葉が、聴いている者に想像させ、意識的に考える時間を与えてくれる。検事の記録が放送に至るまでの経緯の説明が欲しいが、構成、音楽ともに良い番組だった。

○ 説明は少ないが、主張は明確な番組だ。アメリカと日本の対比が、鮮やかでその違いを知らされただけでも意味がある。ただ朗読ドラマは事実だけなのか、フィクションが加えられているのか説明が欲しかった。死刑制度の是非を考えることは早急な課題で、裁判の公開をマスコミが訴えていくべきだと感じた。

○ 死刑の場を公開しないことが裁判員制度にとってどうなのかを考えさせるきっかけの番組だ。朗読ドラマは、やや演出がオーバーに感じた。また、死刑が情緒的に描かれてしまい、死刑制度について考えるには、不公平感が残る。死刑制度の賛否の意見を入れても良かったかもしれない。

○ 前回の「死刑執行」より深く考えさせられた。後半のドラマは、時間が丁寧に記されていたので、それが情緒的なところをリセットしたと思う。構成もよく、音楽も余韻を持たせてくれた。

○ 裁判員に選ばれた人に聴かせたい。改めて「命」という言葉を自分に当てはめて考えさせられた。聴く人に想像と、余韻、そして考えさせることを与える、ラジオでなければ出来ない番組だ。

○ 「報道」というタイトルをつけた以上、報道と取材に徹した方がよい。
前半に記者が提示したものに対して、法務省への取材や報道的取材で応えるべきだろう。この、前半の提示が、後半の再現ドラマで流れてしまい公平性に疑問が残る。

○ 「あなたならどうするか」という問いかけがなされていた。被害者、家族、 人権的な立場それぞれから〈裁く〉ということを突いてきている。

○ 大きな問題提起の番組だ。前半の死刑囚の付納得のリサーチと、被害者と 死刑囚の《命》のバランス感覚が不公平な気もしたが、是非シリーズ化して ほしい。

○ 「死刑制度」と「裁判員制度」は別の問題で、分けて考えたい。こうして 報道番組が、市民の手の届かない部分に切り込んでいって判断の材料を提供してくれると良い。

番組審議委員の意見を参考に、ラジオならではの、心に残る番組作りをして参りたいと思います。

   第357回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。 
   黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・松尾羊一・四方洋・白井勝也
寺尾睦男・弘兼憲史・松永真理・荒川洋治の各委員(敬称略)

                           平成21年5月15日
文化放送番組審議会事務局






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