文化放送HPへ 番組審議会
 

6月22日に行われた第369回 文化放送番組審議会について御報告致します。
今回は、4月18日(日)の午後7時から9時放送の特別番組、
「文化放送スペシャル にいちゃんのランドセル 悲しい記憶・やさしい気持ち」について審議致しました。
阪神淡路大震災の被災家族を取り上げた児童書「にいちゃんのランドセル」を題材に、神戸出身のシンガーソングライター平松愛理(えり)の朗読と、報道制作部の取材音で構成したものです。 おもな意見は以下のとおりです。

○ ラジオの表現として、本に頼りすぎだ。構成・演出を工夫しないと2時間の朗読番組は長すぎる。素材の捌き方で、いい企画も広がりを見せないまま閉じる形になってしまう。

○ 防災対策への教訓、残された人の生き方について、現実と哲学的なものがうまく分けられ聴きやすかった。災害時のマスコミ取材についても、考えさせられた。
BGMのピアノ奏者の紹介は必要だろう。

○ ドキュメントにとらわれ過ぎている。一家族のドキュメントに留まらず、震災の人災的な側面や社会的な枠組みで大きく捉える事も必要だ。ただ、体験の壁を超えて共有する意義、次世代に伝える使命は伝わってきた。

○ 前半が長すぎた。もっと立ち直りや再生に時間をかけたほうが良かったのではないか。マスコミは、災害時における取材で常に学習しているのだろうか。こうして受け継がれていくのを知り、命を考える上で有意義だった。

○ 企画意図としては、災害の悲惨さを、強調したほうが効果的だ。後半は冗漫に流れすぎ「家族の絆」というテーマに変わってしまう。平松さんの淡々とした語りと、心象を表すピアノのBGMは良かった。

○ 平松さんの自然体が心に響く。魅力的で、考えさせられる事も多い番組だが、途中から聴いた人はどうか。2時間という長さは適切だったか。

○ 原作に忠実な余り、視点の定まらない部分があり、音だけを聴くラジオでは判りにくい。形見のランドセルを持つことになった動機などを、もう少し詳しく知りたかった。

○ 被災家族の内面を日常のデティール描写でまとめるには、この2時間という長さが必要だったのだろう。深く共感する所もあるが、全編に過剰なBGMが流れ、間(ま)の効果が感じられずうるさかった。

○ 真実だけに素晴らしい内容番組だったが、2時間は長すぎた。

ラジオ番組が、こうした語り継ぐべき歴史や風化させてはならない記憶を、伝えて
いく一助になればと思っております。

出典図書:「にいちゃんのランドセル」・城島充(じょうじまみつる)著(講談社刊)

  第369回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。    
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・白井勝也・弘兼憲史・松永真理・荒川洋治
レポート提出は 松尾羊一・四方洋・寺尾睦男の各委員(敬称略)

平成22年 7月 7日
文化放送番組審議会事務局


Copyrightc2007,Nippon Cultural Broadcasting Inc. All right reserved.
TOPに戻る 関連会社 個人情報 番組審議会 放送基準 採用情報 番組史 組織図 社長挨拶 会社概要 TOPに戻る お知らせ 文化放送HPへ