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5月22日に行われた第388回 文化放送番組審議会について御報告いたします。
議題は、平成24年4月1日(日)文化放送開局60周年記念番組として夜7時〜8時放送の「立川志の輔 in よみうりホール」と、8時〜9時放送「志の輔ラジオ 落語DEデートスペシャル」の二つの番組です。
第一部は野村邦丸が聞き手で、落語とラジオについて志の輔さんが語り、読売ホールで演じた落語「猿後家」を、第二部は志の輔さんが聞き手となって故・立川談志師匠のご長女・松岡弓子さんから師匠についての話と、談志さん演じる落語「やかん」を放送しました。
では、主な意見をご紹介します。

ラジオの中での言葉の果たす役割、特性がよく照らし出されていた。頭の中に絵を作り上げて味わうラジオでの言葉は、落語における言葉と繋がっている。落語そのものの感動、感銘もあったが、ラジオと言葉、言葉を聞き分ける事の喜び、楽しみというものがしっかり伝わってきた。落語「やかん」については、少し説明して欲しかった。

○ 落語というのは頭の中に何でもありで、それはラジオに通じるという志の輔さんの話で、ラジオが非常に面白く可能性のあるメディアだと思われてきた。松岡弓子さんとのインタビューでは、談志さんの世間のイメージと全く違う父親像を浮かび上がらせた。志の輔さんは、森羅万象に首を突っ込んで喋る事が出来るので、幅の広いパーソナリティーとして進んで行って頂きたい。

○ 聞かせ芸の達人志の輔さんの語りは、説得力がある。ラジオは個人に話す感覚で良い、意識して面白い事を言う必要はなく、作り込まず普段通り喋れば良いということなどを勉強させて頂いた。第2部では、談志さんの知られざる姿が語られ興味深かった。ラジオの役割や面白さをもっと知ってもらわないといけない。

○ “落語とラジオ”という堅いタイトルは、余り真正面からやられるとトーンの面白さが削がれてしまうが、志の輔さんだからこそ上手く収められたと思う。
弓子さんとのトークは、談志さんの話を側で聞いていると話が上手くなると感心した。言葉に少しも無駄が無く、談志さんが亡くなるまでの日数を“按配の良さ”と一言で言ってのけるのはすごい技術だ。

○ 志の輔さんの語りや話には、練り込んだものがあるので、ただ笑わせるのではなく、何か教えられる。耳で聴く面白さは、ラジオならではの想像力を養うものだ。第1部の調子が良いので、第2部の亡くなった父親の話になるとトーンダウンしたように感じた。ラジオは60年を境にして、また違う作り方、喋り方をしていく時ではないか。

○ 早くから志の輔さんに着目し、レギュラー番組を持っている事は文化放送の大きな財産だ。日本語や独特な言い回しを守っていく意味でも、パーソナル媒体としてのラジオに、もっと落語を頻繁に登場させたい。ラジオの未来を考えると、志の輔さんのようなパーソナリティーがいるうちに、若い世代にラジオを聴いてもらうように持っていかないといけない。

○ 落語がラジオ向きだというのは誤解で、落語の言葉が描き出す世界ほど映像的なものはない。とするとラジコやスマホから流れるラジオの本質とは何だろう。ラジオ、テレビで培ったものがパソコンに搬送されて我々に届くことで、ラジオ文化として培ってきた落語を始めとする演芸、芸能番組の意味合いが再生するのではないか。

○ 非常に愉しい2時間だった。文化放送は人材を発掘し、育てる才能がある。
松岡さんのインタビューでは、言葉遣いの巧みさ、表現力に感心した。
ラジオは耳だけなので残念な部分もあるが、リスナーは想像力を育ててもらっている。

○ 落語とラジオが近い事の裏返しか、テレビの落語番組はつまらない。ラジオもテレビも、これからのネット社会の中でどうなっていくのかを考える視点が必要だ。そこまで視野を広げて、ラジオや落語の問題を考えていったら面白いのではないか。

9人の委員が以上のような意見を述べました。

文化放送では、二つのレギュラー落語番組のほかに、月1回の「かもめ亭」の落語会の開催、「落語の蔵」での落語の配信、また映画館落語の製作など多方面での落語のコンテンツをこれからも展開して参ります。

第388回文化放送番組審議会の出席委員は以下の方々です。
黒井千次委員長・加藤タキ副委員長・松尾羊一・四方洋・白井勝也
寺尾睦男・弘兼憲史・松永真理・荒川洋治の各委員 (敬称略)

平成24年6月14日 文化放送番組審議会事務局

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