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6月26日に行われた第449回文化放送番組審議会について御報告いたします。
議題は、平成30年5月18日の午後8時30から1時間の特別番組として放送された『ザ・ゴールデンヒストリー 〜大竹まことが語る、命の記録〜』です。市井の人々の体験談を大竹まことさんが朗読するレギュラー番組内の名物コーナー『大竹発見伝〜ザ・ゴールデンヒストリー』の傑作選を再構成した番組です。
本編は“戦争”をテーマにしたもの、時代を象徴する話、そして江ノ電の少年の奇跡を題材にした「鉄道少年」など、全8作の大竹まこと氏による朗読音源を「命の記録」として盛り込みました。さらに今回の特番では、これら体験談の当事者たちの「生の声」を収録、それらを紹介するナレーターを壇蜜さんが務めました。

では、審議委員の意見の概要です。

○ 金曜日の夜にこれだけ重い話を連続して聴かせるのは、リスナーが消化不良になると感じた。むしろ何回かに分けても良いのではないか。個別のシナリオに若干の凡庸さを感じたが、大竹さんの淡々とした語り口で解消されていたと思う。壇蜜さん特有の話し方はアクセントにもなり、大竹さんの低い声とのバランスが、各ストーリーを切り替えることに上手く働いていた。

○ それぞれの体験なり事実なりの「命の記録」としては非常に良く、人生の声がしっかりと伝わってきた。「鉄道少年」の話は割と知られているので、余り知られていない事実を拾う、オリジナリティを求める努力が少し足りない気がする。大竹さんのナレーションはぎくしゃくしていて良いと思えなかった。

○ 傑作選として再構成する特別番組の手法は評価でき、またそれぞれの話は充実していたが、構成にもう一工夫欲しかった。「鉄道少年」は、どちらの人生か力点が定まっていないところはあったが、命を預かる仕事の原点が伝わってきて良かった。大竹さんの朴訥とした感じが少し聴き難かったが、壇蜜さんの声が番組を引き締めていた。

○ 「命の記録」ならば重いものばかりでなく、“誕生”や“生還”など希望や喜びに満ちた、命にまつわる話を入れても良い。ご本人の飾らないインタビューが入ったことで、番組が良くなっていると思う。企画としては良いコーナーだ。

○ 大竹さんも壇蜜さんも非常に聴き易かった。大竹さんはどの朗読に関しても温もり温かさを感じ、間の取り方も良く優れている。テーマがどれも重いので、この放送時間帯で良かったかが疑問であるが、良い番組だなと思った。

○ 泣かせの演出、構成の仕方が上手くピアノのBGMが丁度良いタイミングで入りとても良く出来ている。大竹さんの朴訥な語り口と間の取り方が非常に良く、より情感を高めてくれた。短い時間の中でこれ程感動的なシナリオを作れるのは大したものだ、特に「江ノ電」の話は泣けた。日頃の壇蜜さんの艶っぽい語り口とか大竹さんのやや乱暴な語り口とは違っていて、そのギャップが良い効果を出していると思った。

○ 限られた時間で語るには余りにも重い話なので一つ一つが軽く扱われているようで残念だ。もう少し1回の長さを取る、複数日に分ける等検討してほしい。インタビューがある回は、朗読を極力省き、本人の語りとナレーションにとどめた方が良いと思う。大竹さんの思いが伝わってくる良い企画なので、改良の上続けて欲しい。

 

7人の委員が、このようにのべました。
文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史、副委員長・加藤タキ、そして白井勝也、松永真理、荒川洋治、福本容子、吉野隆の各氏7名です。(発言はこの順番ではありません。)

平成30年7月16日
文化放送番組審議会事務局

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