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1月26日に行われた第474回文化放送番組審議会について御報告いたします。
1月は委員の講演となっており、文化放送社長の挨拶、弘兼憲史・番組審議会委員長の挨拶があり、講演に移りました。
今回の講演者は荒川洋治委員で、講演のテーマは『書くことば・語ることば』です。

『書くことば・語ることば』

書くときのことばに対する意識と、放送等で話すときつまり語るときのことばについて話をします。まず、書くときのことばについて、個人的には、「数字表記がどうなるか」が気になります。各社それぞれの表記法を採っていますが、漢数字で表記したいときに算用数字となると、書き手としてはしっくりいかない、そこで数字を使わない表現に変えるととても時間がかかるということがあります。
文章中の漢字の多さには本当に驚くばかりで、つまり構成要素として数字というのは非常に頻度が高いわけです。漢字というものを軸に考えてきた世代にとって、算用数字がどんどん入ってくるのは読みにくくなってしまう面があります。一方横書きに慣れている新世代にとってはこちらの方が楽に読めるのかもしれません。しかし文学作品の場合は縦書きなので、算用数字だと情報としてはすぐに伝わりますが、漢数字と違って一瞬世界を考える時間がなくなるので趣が無くなる面もあります。数字表記に関しては、流れはあるがまだはっきりした規範が無いのでこれから問題になるところかなと思います。
次に語るときのことばについてです。こちらは山の名前にポイントを絞ってお話をします。『日本百名山』という深田久弥さんの名著の中で、「山」が付く言葉にルビが振ってあるものが実に少なく、「やま」と読むのか、「さん」か、それ以外かルールが見えずとても難しい。これは当時の人たちはこれが音読されることを意識していなかったか、色々な読み方があるのでルビを振らなかったという理由があるのかもしれません。今は文章を人に伝える場面が増えているので、これからはどう読むかということを十分に意識する必要があると思います。ラジオにおいては、人名・書名などは正確に紹介する、そして一言補うなどの心遣いも大切になります。
書くことばは、横書きの文字が出てきたために新しい注意が必要になった、また語ることばは、その原稿をどのように音読するかという基本事項に、これまで以上に意識をしなくてはならなくなったように思います。

以上荒川洋治委員で、講演のテーマ『書くことば・語ることば』の概要でした。

文化放送番組審議委員は、委員長・弘兼憲史氏、副委員長・加藤タキ氏、
委員・白井勝也氏、松永真理氏、荒川洋治氏、福本容子氏、吉野隆氏、若林覚氏の8名です。

2021年2月22日
文化放送番組審議会事務局

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