10月2日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
最終回でお迎えしたゲストは、
私の長女と次女、【映画監督・安藤モモ子、女優・安藤サクラ】の二人でした。
女3人寄れば、話すことは尽きませんね~。
なんだかスタジオが我が家の居間みたいになっていました(笑)

奥田監督第1作『少女』という作品を30回くらい見て、30回目に
初めて父が俳優・奥田瑛二に見えたという長女モモモ子。
そして監督をしている奥田の姿は、それまで見てきた中で一番の感動だったとか。
美術見習い、メーキング班、助監督…と奥田監督作品をともに支えつづけ、
去年、初監督作品『カケラ』を手がけました。
我が家で2人目の映画監督です。

最後 安藤家全員.jpg

女優である次女サクラも、当初から映画製作の現場に出入りしていたことが
今すごく役立っていると語ってくれました。
奥田監督第4作『風の外側』では、初めての映画主演で、
監督が父親という状況が「辛かった」というサクラ。そこから父を見る目が変わり、
奥田がサクラを見る目も変わったそうです。

そうそう、映画づくりでは、
奥田が「ヨーイ!」とメガホンをとり、
サクラと私の間でモモ子がカチンコを切っているという一家総出の場面もありました!
我が家ならではの思い出です。
そしてこのラジオの最終回では「奥田瑛二」さんも登場!
またしても心に残る一家総出でした。

これまでたくさんのゲストの方々をお迎えして実感したことは、
活躍の裏には必ず人の何倍もの努力がある!ということです。
それぞれ与えられた環境の中で、前向きに、
どのくらい努力を積み重ねられるかが大切なんですね。
私も、家族と一緒にますます努力していきたいと思っています!

2005年4月から始まった『安藤和津トークマルシェ』。
今回でひとまずお別れです。
今まで聞いてくださった皆さま、出演してくださったゲストの皆さま、
番組に関わってくださったすべての方々に心から感謝です。
皆さま、また必ずお会いしましょう!
「ありがとうございました!!」

2011.10.03

9月25日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
放送でもお伝えした通り、六年半続いた『安藤和津トークマルシェ』は、
残念ながら今週と来週の放送で最後となってしまいました。
これまで応援してくださった皆様、本当にごめんなさい!
いつも以上にパワー全開でお届けしますので、
どうぞ最後までよろしくお願いいたします。

さて、今回お迎えしたゲストは、俳優・映画監督の奥田瑛二さんでした。
皆さまご存知の通り、夫でございます。
プライベートでは33年間一緒ですが、仕事場でこんな風に改まって話すのは初めて!
何だか妙に照れてしまいました~(笑)

1奥田.jpg

毎日欠かさずオネショをしていたという瑛二少年は、
小学生の頃、時代劇のかっこよさに惹かれて俳優を夢見るように。
高校3年生で「映画俳優になりたい」と打ち明けますが、
地元の市会議員だったお父様に猛反対されます。
そこで、「東京に出てしまえば何とかなる」と大学入学を理由に上京し、
代議士の書生、テレビ局でのアルバイトなどを経験しながら、
高校の先輩で人気絶頂だった故・天知茂さんのもとに押しかけて付き人に!
奥田瑛二という芸名は、天知茂さんに付けていただいたそうです。
いや~、付き人になるために1カ月も日参したのは大した根性ですね~。
あと、聞くたびに微妙~に話が変わっているのもご愛嬌?(笑)

その後、私は友人のパーティーで奥田さんと出会うわけなんですが、
あれから33年が経ちました。
「主演をとる」「映画監督になる」「世界の賞をめざす」と、語った夢を、
必ず実現させてきた奥田さん。
改めて考えてみると、“有言実行”の人なんですね・・・(ちょっと感動)
映画づくりに関しては次回作が勝負! 次も家族で支えていきたいと思っています。

そして次回は、【映画監督・安藤モモ子、女優・安藤サクラ】をお迎えします。
引き続きやりにくい相手、娘たちです(笑)
いよいよ残すところあと一回。最後は一家総出でお送りしたいと思います。
どうぞお聞き逃しなく!

2011.09.26

9月18日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、先週に引き続き、デヴィ夫人でした。

デヴィ夫人が訪日中のスカルノ大統領と出会ったのは1959年のこと。
初めて大統領にお会いした夫人の第一印象は、
「キラキラ光る大きな瞳に、慈悲深い大きな優しさを感じさせる
ヒューマニティあふれる方」だったそうです。
まさに運命の出会いでした。
大統領の夫人に対するプロポーズの言葉も、本当に素敵です!
「私のインスピレーションとなり、力の源泉となって、私の人生の喜びとなってください」。
この言葉に感動した夫人は、インドネシアに留まることになったのです。

2デヴィ.jpg

しかし、結婚生活は幸せな日々ばかりではありませんでした。
日本のマスコミによるバッシング、母と弟の度重なる訃報…。
そして、夫人が25歳のときにクーデターが起こり、27歳のときに政変。
スカルノ大統領は地位を剥奪され、やがて病床に伏します。
その頃、夫人は大統領の命令で、出産のために日本にいました。
情勢が不安定でなかなかインドネシアに帰れず、苦しい日々を過ごした夫人。
大統領が危篤の際には、周りの制止を振り切り、決死の思いで国に帰ります。
「ゼロから始まった人生。いつゼロに戻ってもかまわない」。
そんな思いだったそうです。
夫人は、まさに昭和と平成を駆け抜けた歴史の生き証人。
「逆境におかれればおかれるほど、勇気が奮い立つ」と語る夫人の強さは、
幼少時代に培われたものかもしれません。
今の時代、そういった強さを持った若者が少なくなっているように思います。

その後、パリで建築会社のエージェントを行っていたという夫人。
なんと実業家としての才覚も持っていらっしゃったんですね!
国家元首の隣で国づくりに携わってきた方ですから、建築などはお手のもの?
もう、その素晴らしい行動力、潔い生き方に頭が下がりっぱなしです。

さて次回は、【奥田瑛二さん】をお迎えいたします。
え~、俳優・映画監督であり、私の夫でもあります。どうなることやら(笑)
どうぞお楽しみに!!

2011.09.19

9月11日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、デヴィ夫人でした。

昨年、古希を迎えられたということですが、まったく信じられません!
本当に美しくて、“華やか”という言葉がぴったりの女性です。
「ラトナ サリ デヴィ・スカルノ」というお名前には、
サンスクリット語で“宝石の精なる女神”という意味があるのだとか。
名は体をあらわすとはよく言ったものですね~。

そんなデヴィ夫人の幼少時代の記憶といえば空襲。
初めて知った言葉は「B29」で、
今でも鮮明に思い出される感情は「恐怖」だそうです。
体の悪かったお母様と幼い弟さんを連れて空襲から逃げまわった体験は、
幼かった夫人に「家族を守るのはこの私」という思いを芽生えさせました。

1デヴィ.jpg

終戦後、小学生の頃にはリュックサックを背負って東京近郊の農村へ
食糧の買い出しに毎週一人で行っていたというデヴィ夫人。
中学校ではクラスで一番の成績だったにもかかわらず、
早く自立したいという思いから就職の道へ。
450人中3人しか受からなかった超難関を突破し、生命保険会社に就職します。
ここからが夫人のまた凄いところ!
平日は会社に勤めながら土日は喫茶店でアルバイト、
夜は定時制の高校に通っていました。
しかも、会社の昼休みにも近くの喫茶店でアルバイトをしていたそうです。

お父様が亡くなられてから、より一家の大黒柱となった夫人の努力は並々ならぬもの。
当時、日本と外国の要人が集まる赤坂のサパークラブで働くようになり、
夫人はその天性の美貌と才能だけでなく、その上に努力を重ねていくところがすごい!!
茶道や華道、日本舞踊、語学などを身につけてますます自分を磨き上げ、
海外の要人と対等に渡りあってきたデヴィ夫人。
そのバイタリティーに感服です!
「人生は自分の努力で切り拓いていくもの」と語ってくださった夫人。
まさにその通りですよね。

さて次回も、引き続き、デヴィ夫人をお迎えします。
どうぞお楽しみに!!

2011.09.13

9月4日放送分後記

皆さま、こんにちは。安藤和津です。
今回お迎えしたゲストは、先週に引き続き、北野大さんでした。

明治大学を卒業後、いったんは大手製薬会社に勤めますが、
退社して大学院へ進み、
「工学博士」の学位を得て研究一筋に過ごしていた北野さん。
そんな北野さんがテレビに出るきっかけとは何だったのでしょうか?

きっかけは、大橋巨泉さんの「北野武の兄が面白い」という推薦だったそう。
突然、テレビ局から出演依頼がきて、驚くよりア然としたという北野さん。
一度は丁重に手紙でお断りしたそうですが、
「新番組のシミュレーションがあるので見に来ないか?」と
スタッフに誘われて現場に行ってみると、
コメンテイターの席が1つ空いていたという…。
こうしてスタッフの作戦勝ちで、北野さんはテレビに出ることになったのです!

2北野.jpg


そうそう、これには実はもうひとつ裏話が…。
実は巨泉さんが推薦したのは、
3兄弟のうち一番上のお兄様のことだったのだとか。
北野さんは次男で、兄は兄でも、長兄との人間違い!
でもそのおかげで、
私が大好きな北野さんと色んな番組でご一緒することができるんだから
間違えた当時のスタッフの方に感謝しなくちゃ(笑)

そして今回は、本邦初公開のマル秘話も伺うことができました!
北野さんの最愛の奥様との馴れ初めです♪
運命の出会いは、大学院生のとき。
北野さんが家庭教師をしていた生徒。それが今の奥様だそうです。
奥様のご両親に「ぜひ」と見込まれ、お母様からも「あのお嬢さんなら」ということで
2人は結ばれることに。もちろん姑との仲も最高に良かったそうです!
でもこのお話を伺ったあと、
「カットして〜」と照れた北野さんは慌てていましたが、もうあとの祭り(笑)
今も、奥様を大切に大切にされている素敵な旦那様。羨ましい〜(笑)

さて次回は、【デヴィ夫人】をお迎えいたします。
どんなお話が飛び出すのか。どうぞお楽しみに!!

2011.09.05

安藤和津 トークマルシェ

安藤和津さんがさまざまなジャンルで活躍されている方をお迎えして、その時々に興味と関心の高い話題を伺います。安藤和津さんは、エッセイストとして、二人の娘の母として、俳優・映画監督の妻として、CNNの元ニュースキャスターとして、母の介護をしてきた女性として・・・いろいろな視線で優しく面白くインタビューしています。日曜日の朝、トークのマルシェ(市場)へようこそ。


プロフィール

東京生まれ。初等科から高校まで学習院に学ぶ。
上智大学独文科卒業後、イギリスに留学。エッセイストやコメンテーターとしてテレビ番組に出演。夫は、俳優・映画監督の奥田瑛二氏。著書は『女盛りは子育て盛り-Momoko&Sakura』文化出版局、『月うさぎ』奥田瑛二絵、あすなろ書房、『あいうえお-安藤和津の主婦と生活』PHP研究所、『愛すること愛されること』講談社、『てきぱき家事絵本』小学館、『忙しママの愛情レシピ121』講談社、『愛すること愛されること』講談社<講談社文庫>、『さくらうさぎ』奥田瑛二絵、ミキハウス、『オムツをはいたママ-母との愛と格闘の日々』グラフ社、『長い散歩』学習研究社 など