ドコモ団塊倶楽部

放送レポート

8月29日 ゲスト:五木ひろしさん

過去の放送レポート(09年4月~)バックナンバー

テーマ:『レコード大賞2回、紅白大トリ6回!
        歌謡界不動のトップランナー
          五木ひろしを作り、育てた5つの歌!』

 ゲストに、弘兼憲史さんと同学年、
 歌手の五木ひろしさんをお招きして
 その数多くのヒット曲の中から
 “歌手・五木ひろし”を作り、育てた歌
 5曲を厳選。
 じっくりとお話を伺いました。

また“五木ひろし”として再デビューされるまで
改名が繰り返された“芸名”のこと、
“右手のこぶし”にまつわる秘話も飛び出して
スタジオは驚きの連続!
 
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五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その1『よこはま・たそがれ』

『よこはま・たそがれ』を最初に歌ったのは中川 淳だった?!

1971年発表。作詞・山口洋子さん、作曲・平尾昌晃さん。

デビュー6年目、『全日本歌謡選手権』で
審査員を務めていた山口洋子さん、平尾昌晃さんと出会ったことが
五木ひろしさんにとって大きなターニングポイントに。

  山口&平尾コンビの楽曲提供をうけ
  芸名を“五木ひろし”に改名しての再デビュー曲がこの曲です。

五木ひろしさんの代表曲のひとつとしてあまりにも有名ですが
この曲を初めて歌ったのは“中川 淳”という事実が判明?!
ナカガワジュンっていったい誰?? (↓を参照)

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改名3度・・・幻の芸名2つ

『松山まさる』の芸名でデビューした五木ひろしさんでしたが
ヒット曲に恵まれず、その後、改名を繰り返すことに。

五木 「芸名をつける時の発想には、
     その時々で“想い”がいろいろあるんです」

まず、“一からやり直し”という想いをこめた『一条英一』
続いて“三度目の正直”という想いで『三谷謙』に。
そして ようやく『五木ひろし』という芸名に巡り合います。

  “五木ひろし”の由来が
  作家の“五木寛之”さんであることは有名な話ですが
  実はその前に“五木じろう”という芸名に決まりかけました。
  しかし“五木しろう”さんと人がいたことから“ひろし”に変更。

 また“五木ひろし”への改名が
 決まる直前に再デビュー曲となる
 『よこはま・たそがれ』
 歌わなければならない事態となって、
 急遽決めた名前が“中川 淳”
 しかし、この芸名が使われたのは
 この時のわずか一日だけで、幻の芸名に。

“中川 淳”について、“漢字”ではどのように書くのか聞かれた
五木さんは、思い出すのに ひと苦労…。

五木 「(自分自身で)書いたことも、サインをしたこともないんです」

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五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その2『おまえとふたり』

最高の売上を記録!!

1979年、独立後に初めて発表した曲。
ミリオンセラーを達成し、五木ひろしさんの楽曲の中で
最高の売り上げを記録しました。

五木 「この歌が売れなかったら独立は失敗だと思ってましたので
     結果的には大ヒットしたおかげで、
     僕の“新しい第一歩”が踏み出せたというか…
     『よこはま・たそがれ』とは また違う意味で
     僕の“第2のデビュー”なんです」

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あの歌唱スタイルは、ファイティングポーズだった!

右手でこぶしを作れば、五木ひろしさんのモノマネ完成――
といっても大げさではない、あのおなじみのスタイルの
誕生秘話をご紹介いただきました。

最初に所属した事務所が
ボクシング、キックボクシングの事務所でもあったことから、
スパーリングの経験があった五木ひろしさん。

  デビューの時期が、それまでのセンターマイクから
  ハンドマイクに移り変わった頃で、
  ほとんどの(右利きの)歌手が右手でマイクを持つのに対し・・・

五木 「僕は なぜか左手で持ったんです。
     それで(ボクシングの)経験から
     右手はこぶしを…というスタイルが自然にできたんです」

これには“リズムをとりやすくする”利点もあって・・・

五木 「ステージで紙テープをよけられる態勢がいつもできてました。
     “フットワーク最高”です(笑)」

  弘兼 「『待っている女』なんか、一番あいそうですね。
       “♪ヘヘイヘイ”ですからね」

  石川 「(笑)弘兼さん、今 ヤラしかった!(笑)」

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五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その3『夜空』

念願の日本レコード大賞受賞!

1973年発表。この年の日本レコード大賞、
翌年のゴールデン・アロー賞音楽賞を受賞。

レコード大賞受賞の際には
「古賀メロディーは歌の原点であり、教科書」
「あこがれの、雲の上の人」
と語る
古賀政男さんからトロフィーを受け取りました。

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五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その4『契り』

阿久悠さんに感謝・・・『契り』に新たなイメージ

1982年発表。作詞・阿久悠さん、作曲んは五木ひろしさんご自身。
映画『大日本帝国』(1982年公開)主題歌。

五木 「改めて詩を見ますと
     戦争の悲惨さをなくして、
     子供たちの微笑み・笑顔を(取り戻して)
     みんなが平和であってほしいという願いが込められているんだな
     と、あとになって、あらためて感じました」

阿久悠さんの詩の素晴らしさのあまり、
曲を作るにはかなりの苦労があり
特に次の2行にメロディをのせるまでには、時間がかかったそうです。

♪あなたは誰と 契りますか
  永遠とわの心を 結びますか

また、ロサンゼルスオリンピックの金メダリスト・柔道の山下泰裕さんが
友人の結婚式でこの歌を歌った、と聞き
この歌の新しい一面を発見。

五木 「新郎新婦へのお祝いの歌として歌える・・・
     まさに“契り”でピッタリだなと、
     僕もお祝いの場で歌うようになったんです」

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五木ひろしを作り、育てた5つの歌 その5『浜昼顔』

レコード会社の垣根を越えて・・・“古賀政男さんの楽曲を!

1974年発表。作詞・寺山修司さん、作曲・古賀政男さん。

元々は、藤山一郎さんが歌った『さらば青春』が原曲。
(作詞・佐藤惣之助さん、作曲・古賀政男さん)
(1936年公開の映画『慈悲心鳥』主題歌)

当時の音楽業界には、
所属レコード会社が異なる古賀政男さんの楽曲を歌うことはできない
という“壁”が存在しましたが
「どうしても(古賀政男さんの)オリジナルを!」という
五木ひろしさんのたっての願いに対し
「新曲は作れないけれど、過去の曲を新しい歌として…」
原曲に寺山修司さんの詩を新たにのせることで、レコード会社の同意を得て
“五木ひろしさんが歌う古賀メロディ”を発表することができました。

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団塊ホームルーム

昭和レトロアイテムは『黒電話』

電話が家庭に広く普及するまでは、
かける時も、受ける時(=“呼び出し”)も、
電話をひいている家庭に借りることが当たり前。

今では、一家に1台から、
携帯電話の普及により一人1台の時代に突入。
ダイヤル式電話を知らない子供も多いことでしょう。

  また、受話器にはテレビや車などと同じように
  カバーがとりつけられ、まさに高級品。
  
五木 「モノを大事にしていた時代ですよね」


「“6”を回したら・・・」 弘兼さんは昔を思い出しながらダイヤルを回す仕草

また、想いを寄せる異性の家に、思い切って電話をかけよう・・・として
最後の番号を回せずに切ってしまう、という経験をした方も多いはず。

ハイ。スタジオにも いました。
弘兼 「彼女の家に電話しようとして最後の“6”を回したら
     つながるけど…やめよう、と躊躇するんです」

五木 「いろんな“思い”が指に伝わっていくわけですよね」

※この話題については町田忍さんのコラムも合わせてご覧ください。

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五木ひろしさんの最新情報

『五木ひろし歌手生活45周年記念 歌謡コンクール&コンサート』

(第1部 歌謡コンクール / 第2部 五木ひろしオンステージ)

日時:9月8日(開場 13:00 / 開演 13:30)
会場:東京・日比谷公会堂
チケット:S席7千円 / A席:6千円
問合せ:オデッセイ 03-5444-6966(平日11時~18時)
 
五木 「(会場は)45年前にコンクールで優勝した場所なんです。
     ひょっとしたら“次の五木ひろし”と出逢えるかもしれません」

※詳しくは五木ひろしさんの公式ホームページをご覧ください

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お送りした曲目

お別れ公衆電話 / 松山恵子
  (弘兼セレクション)
よこはま・たそがれ / 五木ひろし
  (歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その1)
おまえとふたり / 五木ひろし
  (歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その2)
夜空 / 五木ひろし
  (歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その3)
ジャンバラヤ / ハンク・ウイリアムス
  (弘兼セレクション)
契り / 五木ひろし
  (歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その4)
凍て鶴 / 五木ひろし
  (2008年11月発売のニューシングル)
浜昼顔 / 五木ひろし
  (歌手・五木ひろしを作り育てた歌! その5)

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