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放送レポート

4月17日 ゲスト:セルジオ越後さん

過去の放送レポート(09年4月~)バックナンバー

 
テーマ『超辛口解説の奥にある
        セルジオ越後さんのサッカーへの燃えたぎる愛』

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 ゲストには、日本代表・岡田武史監督の
 『ベスト4』宣言に対し
 「この時期に監督を替えることも一つの選択」
 大会まで2か月を切った段階で
 “指揮官交代”の必要性も語る
 セルジオ越後さんを迎え、
 ワールドカップ南アフリカ大会の展望や
 日本が世界で通用するための方法などを
 伺いました。

 実は(意外にも?)競技経験もあり、
 現在も「サッカーは大好き」と語る弘兼憲史さんも
 事前に漫画制作のアシスタントの皆さんと
 熱く“代表メンバー予想”を繰り広げて放送に臨み
 テンションは早くも最高潮! (でも日本の勝敗予想は・・・別?)

   “辛口”で知られるセルジオ越後さんが2時間たっぷり語った
   サッカー論、子育て論に、日本の進むべき道が浮き彫りに!!
 
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日本は『実力不足』を解消すべし!
 
日本サッカーの課題として言われ続けている言葉に
『決定力不足』がありますが、
セルジオ越後さんは『決定力不足』イコール『実力不足』と指摘。
 
セルジオ 「日本は弱い相手からはものすごく点をとる。
       強いところからは点がとれないのは、実力が足りないということ」

 
弘兼 「つまり、マンUとか、レアルが
     “点を取れない”という時は『決定力不足』だけど、
     日本が“取れない”というのは
     『決定力』の段階ではなくて『実力不足』なんだ…と」

 
  実力不足を認識・反省し、
  そこから原因を探ることが大切――と語るセルジオ越後さんに
  日本サッカーを強くするための3つの提言を伺いました。
 
 
 1.Jリーグの外国人枠を撤廃せよ
 
 ●選手の国籍関係なく、チーム内で勝ち抜いて試合に出場する競争が必要。
  そうした土壌がなければ世界に追い付くことはできない。
 
 ●日本人選手を保護することは、レベルの低い選手を試合に出すことである。
 
 ●海外で戦う日本人選手がいるように、
  外国人枠を撤廃することで国内を“海外”とし、
  世界から優秀な選手を集めて、世界レベルの中で戦えばいい。
 
 ●世界で戦うためには、世界の環境をJリーグに持ち込むことが必要。
 
  弘兼 「世界のトップクラスのクラブチームって
       外国人が半分以上いますよね」

 
 2.J2を東西に分け、3部リーグを
 
  セルジオ 「交通費に使うお金は、もっと戦力に使えばいいんです」
 
  現在19チーム、将来的に22チームまで拡大する計画のJ2
  しかし、拡大路線による、チームの赤字運営(遠征費の拡大)や
  勝つためにベテラン選手が起用され、
  若手のチャンスを奪うことにつながる点を、セルジオ越後さんは指摘。
 
 ●J3を作り、そこから若い選手が這い上がり、
  活躍した場合、J1チームが獲得する環境を整備すべきで、
  それが世界共通システム。
 
 ●下部リーグは、トップリーグに人材を送り込むために存在するべき。
  チームごとJ1に昇格する必要はない。
 
  セルジオ 「田園調布に住む財源がないのに、
         借金してまで(J1に昇格して)来い――というようなもの」

 
  弘兼 「日本サッカーもグローバルスタンダートというか
       世界と同じ形でやっていかないとダメだということですね」

 
 
 
 3.日本サッカーを強くするヒントは『遊び』にある
 
  セルジオ 「ブラジル人がサッカーを大好きなのは、
         サッカーばかりやらないから」

 
 ●指導者から“させられた”時間はレベルアップにつながらない。
  自らレベルアップを求める時間が(競技を)『好き』になっていく。
 
 ●大勢の人がサッカーを始め“ピラミッド”のベースを広げることにより、
  優れた選手が育つ確率を高める。
 
  セルジオ 「一つの種目だけをやったら、人間、飽きるんです。
         豆腐の味噌汁を365日食べるみたいなものです。
         味噌は替えなくていいんです。具を替えれば」

 
  弘兼 「いろんな競技をやって(自分の適性を)検証した結果、
       自分が向いてる道に進めばいい、と」

 
      「僕も子供の頃、野球、サッカー、水泳…全部やって、
       一番好きだったのは漫画を描くことだったんです」

 
  石川 「お話を伺うと、今からでもセルジオさんに
       代表監督をお引き受けいただきなくなりますね」

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ワールドカップ~ニッポン ベスト4への道
 
ワールドカップ南アフリカ大会の展望を伺いました――。
 
●大会が開催される6月11日~7月11日は、南アフリカは冬。
 涼しいことで、体力の消耗が少ない点は
 体力の落ちる後半に点を取られることが多い日本には ありがたい。
 
●日本は先に点を取ることが大切。
 
●セットプレーの技術を持っている。
 FW岡崎慎司の1トップの可能性が高いことから、
 岡崎に頼ることになる。
 
●初戦のカメルーン戦が大事。
 勝って「勝ち点3」を取れば、
 2戦目のオランダに敗れても最終戦までチャンスが残る。
 せめて「引き分け」で“つなぐ”ことができれば。
 
●他国は、先を見据え、
 必ずしも、初戦にコンディションのピークをもってくることはないが
 日本は「初戦が決勝戦」のつもりで戦う準備を。
 
弘兼 「ミドルレンジでシュートを打ってくる外国に対して、
     日本は、近づいていてもなかなか前を向けない選手が多い…。
     そこを考えると石川(直宏)がキーマンになるのでは?」

 
●考えられる起用法は、リードされた場合に途中出場。
 “頑張って、頑張って、頑張って…攻撃に選手を使う”際に
 石川直宏がカウンターの武器に。
 
 1998年フランス大会の“野人”岡野雅行のように
 相手が疲れてくる後半に、元気で速い選手は有効。
 
セルジオ 「ハラハラドキドキするのも快感です。
       ワールドカップ前に、胃薬だけは
       多めに買っておいた方がいいんじゃないかなと思います」

 
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弘兼憲史の予想(希望?)メンバー
 
GK:楢崎正剛
FW:岡崎慎司
MF:本田圭佑
   中村俊輔
   中村憲剛
   遠藤保仁
   長谷部誠
DF:長友佑都
   中澤佑二
   田中マルクス闘莉王
   駒野友一
 
弘兼 「あと、石川直宏、田中達也あたりを
     トップに使いたいんですけどね」

 
セルジオ 「これで賛成する人、反対する人がいっぱい出てくる…。
       これが面白いところじゃないかな。
       このメンバーで1戦目を突破したら賞をあげたいと思います」

 
「守ることが大事」というセルジオ越後さんが
キーパーソンに挙げたのはGK楢崎正剛選手。
 
「楢崎が人生で一番の守りをしてくれれば、
アトランタオリンピックで川口(能活)が
ブラジルのシュートをすべて止めたように、
弱いところが強いところを倒す試合ができなくもないですね」

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お送りした曲目
 
越後獅子の唄 / 美空ひばり
  (弘兼セレクション)
ブラジル / パーシー・フェイス・オーケストラ
  (弘兼セレクション)
マシュ・ケ・ナダ / セルジオ・メンデス&ブラジル’66
 
クエスチョン・オブ・オナー / サラ・ブライトマン
 
Mugen / ポルノグラフィティ
 
男の世界 / ジェリー・ウォーレス
  (RN・ミホのマサノブさんが初めて買ったレコード)
ウェイヴィン・フラッグ / ケイナーン
  (2010 FIFAワールドカップ公式テーマソング)

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◆オマケ◆

放送終了後には
2006年8月の放送にご出演いただき、
この日は「みのもんたのウィークエンドをつかまえろ」に出演の
“団塊ファミリー”北原照久さんと久々の再会。

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(上2枚:画像をクリックすると別画像を拡大表示します)

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