ドコモ団塊倶楽部

放送レポート

10月1日 ゲスト:池井戸 潤さん

テーマ 働くことの夢と現実! 直木賞作家 池井戸潤さんを迎えて
  
ゲストは『下町ロケット』で直木賞を受賞した
小説家の池井戸 潤さん。
 
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『下町ロケット』で伝えたかったこと
 
『下町ロケット』のテーマは“モノづくり”
 
コツコツとモノをつくる仕事に関心が向いていない――と
いまの日本を見つめる池井戸 潤さん。
 
『下町ロケット』を通じて伝えたかったこととは――?
 
池井戸 「手で何かを作っていく温かみ――
      そういう面白さが伝わったらいいかな、というのがあります」

 
弘兼 「日本が大きくなったのも、
     日本人の“手先の器用さ”“モノづくり”が基礎になってますからね」

 
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昔ながらの技術を持った職人が減っている――として
話題に上がったのが車の板金。
 
池井戸 「今は車をぶつけたらパーツ交換。
      昔はたたいて(へこみを)出してましたが、
      今、たたいて出す技術者がほとんどいませんから、
      あらゆるところで、昔の技術はなくなりつつあると思いますね」

  
弘兼 「そういう職人さん達は、団塊の世代がたぶん最後だったかも。
     僕らの頃から景気が良くなりまして、
     “3K”的な職業につかなくても、就職できるようになって、
     そこで継承が止まってしまったんですよね。
     ある意味で不幸かもしれないですよね」

 
池井戸 「手作業は高いので、“安ければいい”という感じのところが
      職人さんが減ってきてしまう原因なのかもしれないですね」

  


池井戸ワールドは“エンターテインメント”
 
池井戸 潤さんが小説を書く上で大切にしていることは“面白さ”“読みやすさ”。
 
石川 「池井戸さんがお書きになる世界の登場人物は
     前向きで、人格的に豊かな人が多くて、
     読んでいて夢が膨らみます」

 
池井戸 「僕は“エンタメの畑”なので、やっぱり面白いもの――
      『読んでよかった』『面白かった』という小説が書きたいし、
      自分が読んできたのも、そうですからね。
      やっぱり好きなのは“エンタメ”ですよね」

 
文章、言葉遣いの工夫に関しては、池井戸さんと同じく
“企業”の世界を漫画で描き続けている弘兼憲史さんからも、このような声が。
 
弘兼 「アマチュア、新人の小説家の方は、
     無理して難解な表現・言葉を使っていることが多いですけど、
     そこを捨てて、もっと読みやすくするのがプロの境地。
     僕も“ふき出し”の言葉を難しく書かないように工夫しています」

 


池井戸 潤×弘兼憲史 のコラボレーションが実現した場合
 
池井戸 潤さんによると、物語のアイディアは出てくるものの、
小説にするのは困難――というケースもあるようです。
 
その場合“漫画”で作品化を実現させ、
その原作を手掛けることも「アリかな」とも。
 
夢のコラボレーションの可能性が開けた?!
 
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石川 「弘兼さんの漫画で、池井戸さんの原作で…というのを読んでみたいですね」
 
弘兼 「それはすごいですね。西澤プロデュースでやってもらえますかね」
 
池井戸 「ゴルフ漫画になったりして」
 
※西澤氏・・・小学館編集者
  


お送りした曲目
 
テルスター / トルネイドス
  (弘兼セレクション)
A Hard Day's Night / ザ・ビートルズ
  (弘兼セレクション)
SMILE / エルビス・コステロ
 
テネシーワルツ / ホリー・コール
 
もしもピアノが弾けたなら / 西田敏行
  (RN・会社員サンシャインさんが初めて買ったレコード)
S・O・S / ピンク・レディー
  (池井戸 潤さんが初めて買ったボーカル入りレコード)
いい湯だな / ザ・ドリフターズ
 


池井戸 潤さんの名言・好きな言葉はこちらをご覧ください。
 
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