ドコモ団塊倶楽部

放送レポート

8月11日 時代劇特集 ゲスト:ペリー荻野さん

テーマ
  『チョンマゲ天国!
   時代劇はやっぱり面白い!
      ―― ペリー荻野

 
時代劇特集のこの日のゲストは
コラムニストで時代劇研究科のペリー荻野さんが
6月2日「日本の城 特集」以来の再登場。
 
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(画像をクリックすると別画像を拡大表示します)
 
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 ▲ペリー荻野さんからは 時代劇俳優の素顔から
  東映 京都撮影所の裏話まで 貴重なエピソードの数々が

 
 京都の撮影所にいるという
 (撮影の邪魔になる)セミを黙らせる名人の存在も明らかに。
 
荻野 「木をボン!と叩くと、
     セミが一瞬鳴きやむんです」



勝手にアニバーサリー
 
今年2012年は(も)時代劇にとって記念イヤー!
 
今回、ペリー荻野さん命名「勝手にアニバーサリー」というテーマで
ご紹介した内容は次の通りです。
 
■『木枯し紋次郎』誕生40周年!!
 
 『木枯し紋次郎』はフジテレビ系列で
 1972年1月1日より放映されました。
 
 放送では、テーマソングを歌ってくれる人がいなくて
 困った――というエピソードを紹介。
 
 当時は、他局のドラマのテーマソングを歌うと
 音楽番組に出られない――という時代。
 そこで白羽の矢が立ったのが
 “テレビに出なくてもいい”と考えていた上條恒彦さんでした。
 
荻野 「肺活量がバッチリで後半に盛り上げていく、
     大好きな曲です」

 
 上條恒彦さんご出演の回(2011年5月21日)の様子はこちら
 
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■『子連れ狼』主演・萬屋錦之介さん 生誕80周年!!
 
 『子連れ狼』は小池一夫さん原作、小島剛夕さん画
 『漫画アクション』で連載されました。
 
■『座頭市』の勝新太郎さん 没後15年
 
 勝 新太郎さんが亡くなられたのは
 1997年6月21日(満65歳没)。
 
 放送ではペリー荻野さんが、
 勝新太郎さんの“スカウト伝説”を紹介してくれました。
 
荻野松平 健さんも
     劇団で仕事をしていているときに
     『お前の目はいいぞ、京都に来い!』
     引っ張られていったんです」

 
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  また、デビュー後の郷ひろみさんも
  サウナで『顔がいいぞ!』と声をかけられたことから
  『座頭市』テレビシリーズ出演が決まったそうです。


テレビ時代劇衰退のワケ
 
 時代劇がお茶の間で人気を集め、
 数多くの作品が製作されていた頃と比較して、
 現在は、地上波テレビ放送に
 新作が登場する機会が著しく減少しています。
 
 ペリー荻野さんは、
 核家族化、多メディア化の進行により
 若い人が番組を見なくなったことが原因のひとつと分析。
 
荻野 「おじいちゃん、おばあちゃんと見て
     面白さが継承されてきた。
     みんながバラバラになると
     (若い人が時代劇と)
     出会うきっかけがないんです」

 
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 一方、CS放送の「時代劇専門チャンネル」は
 右肩上がりで加入者が増え続け、
 この6月には加入世帯 過去最高を記録――という
 時代劇自体は、今も根強い人気があることを
 裏付けるデータもあります。
 


公開を控える 時代劇映画 は名作揃い!
 
 テレビで新作時代劇を観る機会が減ったものの
 時代劇の映画作品は、大作、話題作が目白押しです。
 
 ■8月25日公開『るろうに剣心』
 
  監督:大友啓史
  出演:佐藤 健、武井 咲、吉川晃司 ほか
 
 ■9月15日公開『天地明察』

  原作:冲方 丁さん
 (第31回 吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞)
 
  監督:滝田洋二郎
  出演:岡田准一、宮﨑あおい、中井貴一、松本幸四郎 ほか
 
 ■11月2日公開『のぼうの城』
 
  監督:犬童一心、樋口真嗣 (異色のダブル監督)
  出演:野村萬斎、佐藤浩市、成宮寛貴 ほか
 
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 『天地明察』を試写会で観た石川真紀アナウンサーは
 主演の江戸の天文学者・安井算哲岡田准一さん
 その妻・えん宮﨑あおいさんが演じた 
 オススメシーンを紹介。
 
 “日本刀の扱いに不慣れな算哲
  その日本刀の すわりの悪さを直すえん
 
石川(宮﨑あおいさんが)
     ネクタイを直すかのように
     合わせてあげるんです。
     とっても素敵なシーンで、いいですよ♪」

 
荻野『おくりびと』の滝田洋二郎監督ですから
     ハートのある演出をされる方だから…」



小道具
 
 かつらの生え際が自然になった――
 このような感想を抱く方も多いはず。
 
 近年の道具の進歩が伺えますが、
 以前から
 “生え際”は自分の髪、
 “ちょんまげ部分”は かつら――という
 「半かつら」なるものがあるそうです。
 
荻野 「昔からあるんですよ。
     『木枯し門次郎』も中村敦夫さんは使ってて
     着脱が簡単で『軽いし 楽だ』――と」

 
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 この話のオチは
 ある日“半かつら”をはずし
 トイレに置き忘れたまま現場に戻り・・・
 
 「どこに置いてきた!?」と怒られたこともあったとか。


ペリー荻野さんの連載『ちょんまげ・ザ・バトル』
 
ペリー荻野さんは「小説新潮」
『ちょんまげ・ザ・バトル』を連載中。 
 
  歴史上の有名人を
  勝手にマッチングさせた独断バトル。
 
  来月は
  「大久保彦左衛門 VS 水戸黄門」
 
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荻野 「ガンコ親父対決が控えています。
     本人の知らないところで
     21世紀に対決させられてるのは
     どうなのかと思うんですけどね」

 
 勝利の決め手は、
 その人物にまつわるエピソードを集めて・・・
 面白い人が勝ち
 
荻野 「着てた服、食べたものがわかったりして
     (人柄がわかる)

 
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▲この日、弘兼憲史さんは浴衣姿で登場


お送りした曲目
 
銭形平次 / 舟木一夫
 (弘兼セレクション/『銭形平次』より)
荒野の果てに / 山下雄三
 (弘兼セレクション/『必殺仕掛人』より)
すきま風 / 杉良太郎
 (『遠山の金さん』より)
船出の歌 / 山口 崇、林 隆三、津坂匡章
 (『天下御免』より)
GO!GO!侍ニッポン~私も輝きます~ / 瀬川瑛子
 (ペリー荻野さん作詞) 
真夏の出来事 / 平山みき
 


ペリー荻野さんの名言・好きな言葉(PC版)はこちらをご覧ください。
 
◆2012年6月2日放送「日本の 城 特集」ご出演の模様は
 放送リポート名言 をそれぞれご覧ください。
 
過去の放送レポート バックナンバー(PC版)はこちら

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