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diary

2008年4月7日 希望

今週前半は公立小・中学校の入学式。豚児も4月8日に中学の門をくぐる。入学式はおおむね平日。我が子の船出を見守ってやりたい気持ちは強いのだが、生放送を抱える身としては、出席したくても叶わない。確かに式典は親のためのものではなく、生徒自身のために行うわけだから納得できる。ただ、日頃なかなか会話が多くない親子の場合、「せめて節目は見守ってやりたい!」という気になるのは自然だ。そんな思いが手伝ってか、近頃は休みを取って式に参列する親も多いと聞く。口では「来ないでよ!」などと強がる子も、本心は見守って欲しいと思っているはずだ。

近頃、若者のショッキングな犯罪が連発した。その都度それなりの分析が専門家の口から耳に届く。ホームグラウンドであるはずの家族が希薄になっている。放任と過干渉が良くないと言う。親という字は「木の上に立ち見ている」と書く。当に見守っているのが役目なのだ。政治も教育に重きを置いている。少なくとも自分の子供は世の中に貢献する人間に成長して欲しい。迷惑になるのはもってのほかだ。とは言うものの・・・ではどうやったらよいのだろうか。正直不安だらけだ。私が息子に必要に言っているのは、自分の意志の他に「相手の立場になって物事を考える」という事だ。昭和30年代生まれには五月蠅く叩き込まれた「世間(まわり)への認識」が現代は希薄になっている気がする。そして、「恥」という精神的ブレーキ、生きていく上での道徳的「美学」を私たち大人がもう一度考え、襟を正していく必要がある。桜もその盛りが過ぎたとは言え、花びらを雪のように散らせながら祝福してくれそうだ。新社会人はじめ、新しいステージに立つ若者にエールを送ると共に、自分自身のネジを巻き直したい。


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希望


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祝福・・新たなる・・