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diary

2009年1月26日  期待と不安

人間ドック当日、前の晩より体重が増えていたというショック!検査を受ける時間まであと2時間。その間に500グラムをどうやって燃焼させればいいのか・・・。日頃の甘さを反省しつつだめもとで体揺らし作戦にでた。歩くときは歩幅を短くちょこちょこ歩き小刻みに体を動かす。バスと電車は空席があっても座らない。吊り革につかまり爪先立ちして屈伸の真似事をする。毛糸の帽子を被りマスクをしマフラーを巻くと汗が滲んできた。はたから見ると奇異な行動だろうな・・・でも今朝だけは、小島よしお!そんなの関係ない。

車中1時間最後のあがきを続け、検査会場に。8時受け付けの会場へ35分前に到着。息荒く一番乗りだろうとエレベーターのボタンを押した。反応なし。ランプが点灯しない。早すぎたのだ。待合室にも行けない。いつもなら、やれやれ・・と首をすくめるところだ。しかし今回は違った。しめた!近所を歩こう!早足で、とニンマリ。今考えると500グラムを甘んじて受けろ!と自分を諌めたいが、気持ちはリングにあがるボクサー。頭の中にはロッキーのテーマが鳴り響いている。おかげで汗がかなりでた。

8時に受け付けを済ませ、検査着に替える。Tシャツが汗を吸って重い。「60を切るのは厳しいかも知れない。でも100グラムでも目標に近付けたい」その一心。検査が始まった。先ずは検尿。尿をとるのがこんなに楽しみだったのはいまだかつてない。体が軽くなるのを実感した。そして・・・体重測定。これまで右足で先に乗ろうか左からいこうか、などと考えたことはなかった。人は土壇場であれこれ考えるものだと自分でも苦笑い。右から乗った。足を揃えた。息を全て吐いた。目を閉じた。「はい、いいですよ!」 係の女性が短い沈黙を破った。「寺島さん、59、9ですね・・・」無表情、あまりにも感情がこもっていなかった。しかしそんなことはどうでもよかった。私の頭の中でゴングがなっていた。終わりとも始まりともつかない鐘が。右の拳が固く握られていた。人生はドラマチックだ。ここまではよく頑張った。しかし、体重ごときに熱中しすぎ、血圧が前回を上回った。再検査・・・やはり付け焼き場はだめかと・・・下手こいたー。

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期待と不安

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一難去って・・