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diary

2009年6月15日  三宅島の朝

この週末、自分がいかに周りのことを知らないか、痛感させられた。縁があり三宅島に行った。私の知識といえば、2000年に噴火があり、火山性高濃度ガスが発生した。幸いガスなどによる死傷者は一人も出なかったが、島の方達は一時全島避難という厳しい状況を味わったのである。都内数ヵ所に分散し、約4年、落ち着かない生活を強いられた・・この程度だった。避難生活当時は、連日マスコミも三宅の話題を口にした。時が流れて2009年6月、殆ど何も知らぬまま、竹芝桟橋より、サルビア丸に乗り込んだ。同じ東京都、180キロを進むのに船で6時間半。当初行きは船、帰りは飛行機を予定していた。知人にその旨を伝えると、困った顔をした。飛ぶかどうかは、当日にならないとわからないという。海に浮かぶ島特有の風や気象があるのだな・・さほど気にもとめなかった。

夜10時20分に出帆し、朝5時島の東側三池港についた。かすかに硫黄臭がする。下船して驚いた。知人はこう言った。「あなたのガスマスク、持ってるから」・・・初め何のことだかわからなかった。避難していた島民は、すべてが安全になったから帰島したわけではなかったのだ。ガスの傷跡は樹木にあらわれていた。葉を全て失い幹や枝だけが虚空を掴む、そう映る。しかし、島の人達はとても人なつっこいのだ。 つづく。

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三宅島の朝

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アサヒ

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いのり