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2010年8月8日  喜多方市立熱塩小学校 鈴木卓校長先生

子供たちに農業を身近に感じてもらおうと「食育」の授業を行っている学校が
増えて来ていますが福島県・喜多方市では、町を挙げて「農業科」という授業を
スタートさせているそうです。一体どのような授業なのでしょうか?

福島県・喜多方市「喜多方市立熱塩小学校」の「鈴木卓校長先生」にお話をお伺いします。

◎ はじめに熱塩小学校と喜多方の街に関して教えて下さい。

熱塩小学校は全校65名の小学校です。地元の喜多方市は、古くから農業を主として
地場産の米や大豆は酒、みそ、しょうゆなどの醸造業も栄え、今も多くの醸造蔵が残っています。

◎ 小学校には「農業科」という授業があるそうですが・・・?

2007年度から小学校の授業に「農業科」を新設。農業体験を取り入れる動きは
広がっており、現在は1~2年生は生活の時間。3~6年生は総合学習の時間。
年間42時間ほど割り当てています。

◎ 授業ではどのような事をするのでしょうか?

保護者や農家から選ばれた支援員が配置され、実習用の田畑は近くの農家から借ります。
子供たちは土作りから行い、収穫した野菜や米で料理や餅をつくり、授業を支えてくれた地域の人を招いて収穫祭を開きます。今年も9月末に「とうもろこしパーティー」を開催します。

◎ この授業をはじめたきっかけを教えて下さい。

農村地帯でありながら身近にある農業を知らない子どもが増加。農作業を通じて「地域の人たちに支えられていることに、子どもたちに気づいて欲しい」と考えて実施します。

◎ 生徒のみなさんの反応はいかがでしょうか?

自分たちの野菜を給食センターに持っていく事もあり食べ物に対する意識が変わりました。
校長先生は農作業を通じて、食べ物の事だけではなく、地元の方との繋がりをぜひ学んで欲しいと思っています。

◎ おしまいに、鈴木先生にとっての「よい食」とは何かを教えてください。

喜多方市では、箸の持ち方、食事のマナーなども町を挙げて行っています。
自分自身も気を付けています。