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2010年12月19日 「秋冬(しゅうとう)にんじん」

みなさんは、秋から冬にかけて収穫される「秋冬(しゅうとう)にんじん」という、
にんじんをご存知でしょうか。このにんじんは、埼玉県の特産品なんだそうです。

今日は「埼玉県新座市」「埼玉県農村女性アドバイザー」の尾崎千恵子さんにお話を伺います。

◎ 尾崎さんの家は、代々伝わるにんじん農家だそうですね!

我が家は、18代続く農家で、旦那さん17代、息子が18代目です。
旦那さんと息子夫婦4人で、農作業をしています。
作っているにんじんは「秋冬にんじん」という種類で、見た目は普通のにんじんと一緒です。

◎ 新座市は、なぜにんじん栽培が盛んなのでしょうか?

新座市周辺は、関東ローム層のやわらかい土質が特徴。
このため、根が地中深くまで伸び、土中の栄養をたっぷり吸い上げて蓄えられる。
根菜類を育てるのに非常に適している

◎ 今年のにんじんの出来はいかがでしょうか?

猛暑のため、どうなるのか心配だったが、1週間ほど生育が遅れた程度で、
例年並みのにんじんができています。出荷は11月中旬から始まり、3月末まで続きます。

◎ にんじんを使った新たな特産品も生まれているそうですが・・?

5~6年前に町の取り組みで完成した「にんじんうどん」。うどん屋さんと協力
して作ったもので、にんじんのペーストを麺に練り込んだものです。
一口食べると、ほのかににんじんの香りが口の中に広がります。
市内のうどん屋、蕎麦屋で食べられるほか麺も出荷されています。
製麺メーカーからネット通販でも買えます。

◎ 尾崎さんの畑には、毎年小学生が見学に来るそうですね。

「食育」という言葉がなかった20年前から地元の小学生が、にんじんの収穫に
やって来ます。地中に埋まったにんじんは、子どもたちにとって新鮮なようで、
みんな積極的に作業に取り組んでくれる

◎ おしまいに、尾崎さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。

自分たちで育てた、旬の農作物を食べる事です。