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2011年5月1日 「育て、農の応援団」

近ごろ、全国の小学校で食育の一環として、農業の体験学習が盛んに行われています。
今日は一年間を通じて、1つの農作物を育てるという本格的な体験学習を行っている
東京都・日野市の取り組みをご紹介します。

「東京都日野市」「JA東京みなみ」の「野菜部会連絡協議会」の小林和男さんにお話を伺います。

◎ 小林さんたちが行っている活動の内容を教えて下さい。

実施しているのは「育て、農の応援団」と言う取り組みです。
取り組みは、メンバー4人が中心になって10年ほど前からはじめたものです。
JA東京みなみ管轄内(日野)の小学校で、実際に野菜を栽培しています。
学年ごとに一年を通して農業を学ぶ体験学習を実施します。

◎ 今年度はどんな活動をする予定ですか?

実施する小学校の先生とまだ今年度の内容は打ち合わせ中だが、
例えば、1年生はイモ類、5年生なら大豆などを栽培します。
5年生は、大豆を栽培した後に豆腐や味噌作りを行い、できた味噌を使って、
6年生の時に調理実習を行います。

◎ 参加している小学生の反応は?

みんな興味を持って、取り組んでくれています。
通常の農業の体験学習は、ただ植えるだけ、収穫するだけ…と、
点で終わってしまう事が多いのですが、1年を通じて定期的に行う事で、
農業の本質的な部分を少しでも感じてもらう事ができる。
小学校を卒業して中学生になっても職業体験で「農業」を選択し、
私たちを訪ねて来る子がいるほどです。

◎ 今後の目標を教えて下さい。

活動では、次の世代の子どもたちに農業のすばらしさを伝えることが目的で、
子どもを通じ、家庭、学校、地区全体と輪をどんどん広げていきたい。
野菜や果物と同じように、子どもたちに「農業」の種をまき続け、
地域の「農業」を育てていきたいです。

◎ おしまいに、小林さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。

旬の食材を無駄にせずに、おいしく食べる事です。