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2011年12月18日「雪白体菜(せっぱくたいさい)」

郷土料理はその土地の文化です。伝統の食材や料理を伝えていくのは大事なことですね。
今日ご紹介するのは、地元で受け継がれてきた郷土料理を守っていこう!と、
町を挙げて取り組んでいる埼玉県・秩父郡のおはなしです。
「埼玉県・秩父郡・皆野町」にあります「金沢たたらの里」
加工センターの高橋冨美子さんにお話を伺いました。

◎ 早速ですが、地元に伝わる郷土料理に関して教えて下さい!

「雪白体菜(せっぱくたいさい)という、葉物の野菜を使った料理です。
この野菜は、葉っぱが「杓文字」に似ている事から地元では「しゃくし菜」
と呼ばれ親しまれています。このしゃくし菜を漬物にし、とうもろこしの粉で
包んで「まんじゅう」にして地元直売所で販売しています。
長野県で食べられている「おやき」のようなものです。

◎ しゃくし菜の特徴は?

大変やわらかい葉っぱで、地元では唐辛子やみりんで味付けをして、
漬物にして昔から保存食として食べていました。
収穫時期は、10月半ばから11月一杯です。

◎ このおまんじゅうを販売し始めたきっかけを教えて下さい。

しゃくし菜を使ったまんじゅうは、昔から地元で食べられていた家庭の味でした。
町の人口が徐々に減り、作り方を知らない人たちが増加。
このままでは、「しゃくし菜まんじゅう」がなくなってしまうと思い、
5年前から地元の農家の女性が製造してJAの直売所で販売しています。
現在メンバーは、60代の女性9名です!

◎ おまんじゅうの評判はいかがですか?

大変好評で、JAの直売所でも人気商品です!
しゃくし菜だけではなく、まんじゅうの皮の原料である、とうもろこしも地元産
のものを使っています。

◎ おしまいに、高橋さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。

旬のものを意識して食べる事です。

「みんなのよい食プロジェクト」は日本の食の未来を元気にするための運動です。
今日は、「埼玉県・秩父郡・皆野町」、「金沢たたらの里」の高橋冨美子さんに
お話しをお伺いしました。