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diary

2013年3月18日 緑のマラカス

さくらんぼの鉢植、早くも花がちり、実が膨らんできた。
当たり前だが、緑色の小さい小さいマラカスのよう。赤紫色になったら収穫だろうか。
実りがあれば、別れもある。
晴天の日曜、お世話になっている方の御家族が亡くなり、その告別式に参列した。
病を一時は克服されたそうだが、再び・・・。
知人は、文字通り献身的看護をしていただけに、どれほどの悲しみだったのだろう。
前より5キロは体重が減っているように見える。
挨拶の際、
手紙を持つ手が震えていた。
心身共に限界なのだ。
時の流れしか癒してくれるものはない。
式も見送りの時を迎えた。喪服姿のその方が、遺影を抱きながら車に乗り込む際、近くで手を合わせ見送っている私の前で止まった。「4月から朝早くなるのだから(早朝番組担当)、体に気をつけてね。くれぐれも」
くしゃっとした、笑顔を作りながら、そういった。
悲しみの底にいて、他のことなど考えたくもない心境のはず。
なのに・・・
本当の優しさを感じ、
目の前が滲んだ。
思わず空を見た。
しかし、目尻から流れるものを止められなかった。
お別れの会で
温かいものをもらった。

緑のマラカス
緑のマラカス

塔