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diary

2013年5月20日 普段はこうなのに

週末、人間ドックを受けた。
毎年同じ施設で、7月頃に受けているが、
4月から生活環境が変化したため
この時期にした。
身長体重・血圧・採血・視力・聴力・内臓超音波・
心電図・肺レントゲン・・・次から次へと検査が続いた。
例年通り、出だしから躓く。
血圧測定だ。
小学校に上がるまで、とにかく体が弱かった。
熱が出れば、近所の医者でお尻に注射。
看護師さんが注射器とアンプルを持ってくるのが怖くて仕方がなかった。
以来、白衣恐怖症。
医療関係者のいでたちを見るだけで、血圧が・・・。
「今日は大丈夫だ!私は毎日血圧を測っているではないか!
上は120台、下は70台だ。ここでも同じだ!落ち着くのだ」
40代の看護師が無表情に説明する。
「はい、腕をこの機械に入れてください。」
腕を入れるとすぐにスイッチがはいった。
「ブーン」腕に圧がかかってくる。
あれ、呼吸を整えていない。
いかん、相手ペースだ。
慌てて目を閉じた。
大海原にゆったりと浮かんでいる自分を思い起こすのだ。
母なる海におおらかな気持ちで浮かんでいるぞ。
何も恐れることはない。私はそういう人間だ。いや違う。
いつも通りにいけばいい・・・テンパっていた。
機械の音がやんだ。
左下の表示板に目をやる。
心の中でドラムロールがなっている。
「ジャン!」
赤い液晶の文字が数字を映し出した。
「え~~~~~~!」
上が158!下が101!
あちゃ~~である。
看護師の声が低くなった。
「深呼吸をしてください。2回の計測で決めます。今度は自身で
好きな時にスタートボタンを押してください」
一見朗報だった。自分のタイミングで行けるのだ。
しかし現実は甘くなかった。
ボタンは自分で押せても、背後にピタッ!といる白衣の方。
測定を待つ人の気配も。
深呼吸を2回しただけでボタンを押した。
半ば諦めの境地。
「ブ~ン」
音が止まり、赤い文字が出た。
151・88
今年も春の血圧測定が終わった・・・・。
来年こそ、恐怖症を克服したいものである。

普段はこうなのに
普段はこうなのに