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diary

2016年10月17日 何れにしても時は流れる

この土曜日、来年1月2、3日に行われる
第93回箱根駅伝の予選会が行われた。
予選会には50校が参加。
各校上位10人の合計タイムにより10校が通過。
大東大など10校が本大会出場を決めた。
私の母校、中央大学は、88回連続91度目の本戦出場が成らなかった。
10位と44秒差の11位。
中大は当たり前のように「出場」という襷を受け継いできた。
優勝14回、出場90回、連続出場87回はいずれも最多。
大正の時代から(途中戦争中断)
切らすことのなかったものが止まった。
悪夢である。どうしてだ!?
一方、最後の優勝は96年で最近は4年連続で予選会出場と低迷。
再建の切り札が3月に現役を引退したばかりのOB藤原監督だった。
藤原監督は
「伝統のたすきを途切らせてひとえに私の責任。申し訳ありません」。
舟津主将は「自分たちはこの日を忘れることはありません!」と
涙で絶叫した。
外国人選手を入れていないなど
原因は様々あるだろう。
その中で最も深刻だったのが「気のゆるみ」
藤原監督が就任して驚いたのが
自身が学生の時と生活態度が大きく変わっていたことだという。
同好会みたいなものに変化していた。
船津主将は1年生。
緩んだ空気を一掃するために、監督は6月に舟津選手を主将にする
"カンフル剤"を投入したのだ。
しかし、本戦出場には届かなかった。
「中大は自主性を重んじるところがあったが、それが甘えに変わった。
悪いところばかり引き継いでしまった」と反省する選手達。
誰が悪いというのでなく
皆が見て見ぬふりをし、楽な方向に流れていったのだろう。
出来ることなら、時計を巻き戻したいはずだ。
しかし、時は戻らない。
藤原監督はこう加えた。
「屈辱以外の何ものでもないが、これが現実です」
彼らは気づかせてくれた。
これは他人事ではないのだ。
自身はどうか。
周りはどうか。
そして、日本という国は・・・。
「まあ、○○だろう」
「これまでずっとそうだったし」
そんな慢心に覆われていないだろうか。
選手たちは、傷を負ったマイナスからの出発。
だが、次回の本戦出場目指し、きっと頑張るだろう。
私も、ネジを巻き戻す。
本大会は前回総合優勝の青学大を含む10位までのシード校とオープン参加の
関東学生連合を加えた21チームが参加する。
今回はどんなドラマが待っているのだろう。
母校は出場しなくとも、
文化放送近くの沿道で応援する。
世の中の事象は何かを物語り
教訓を示してくれる

何れにしても時は流れる
何れにしても時は流れる

忍び寄るもの
忍び寄るもの