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diary

2018年1月15日 見かけによらぬ

「人は見かけによらない」
外見とは違った意外な一面を持ち合わせているものという意味である。
自宅近くの自然公園
昨年夏、大雨による土砂崩れのため
通行不可となっていた遊歩道が
昨年暮れに復旧工事が済み
通行できるようになった。
新年になり
枯葉の道を進む。
鼻からは沸騰した薬缶の様に
白い煙が噴き出す。
麓に降りる手前
ふと枯れた植物の根元に目をやった。
地面から20センチ位、白い物が付いている。
遠目に見ると、茶色になった茎に沿って
カマキリの卵の様なものだ。
近づいてよく観察してみると
白の正体は氷柱だった。
花の盛りを過ぎ
冬を迎え
その姿はすっかり「亡骸」となった。
水分など一切ない筈の根元に氷。
朝食予定のファミリーレストランに急いだ。
インターネットで調べてみると
氷柱現象と出ている。
植物は柏葉白熊(カシワバハグマ)
何故氷柱となるのか。
地上の茎は見た目枯れている。
しかし、地下の根や茎は生きている。
吸い上げられた水分は茎から溢れ
氷点下になると凍って氷柱となる。
氷柱となるのは、シモバシラが有名だが
自然は時に珍しいものを見せてくれるものである。
あの声で蜥蜴(とかげ)食らうか時鳥(ほととぎす)

見かけによらぬ
見かけによらぬ

どっこい生きてるぜ!
どっこい生きてるぜ!