他大学の監督・コーチが揃って優勝候補に挙げるのが前回王者の駒澤大学です。
大八木監督は「昨年の4年生が抜けた穴は大きい」と話すものの全日本では3連覇中で、
宇賀地強・深津卓也・高林祐介・星創太の3年生を中心に高いレベルでの層の厚さを誇ります。
これまで目立つことの少なかった4年生が最後の箱根でしっかりと仕事を果たせれば、箱根連覇へ大きく近づくのではないでしょうか。
北京オリンピック代表の竹澤健介を中心に据える早稲田大学が打倒駒澤の最右翼。
力のある一年生の加入で全体の層も厚くなり、前回往路優勝の立役者・駒野亮太が卒業した後の5区をうまく乗り切ることができれば、
16年ぶりの総合優勝も十分に狙えます。
しかし竹澤のコンディションは万全とは言えず、渡辺監督も『使うなら負担の掛からない区間で』と話すなど、エースの復調具合もポイントになりそうです。
年々力を付けている東洋大学も、上位を狙える戦力を整えてきています。
エースの大西智也を中心に例年以上に層は厚く、スーパールーキーの柏原竜二は5区で起用と明言し、自信の程を覗かせました。
直前の不祥事がどう影響するか不透明ですが、例年チームのウィークポイントである『山』で結果が出せれば優勝争いも十分可能です。
前回3位と躍進した中央学院大学は主力だった4年生が卒業し、戦力ダウンは否めないものの、
全日本では積極的なレース運びで5位に入り、自力の高さを窺わせました。
エースの木原真佐人がつける勢いを、どこまでキープできるかで大きく順位が変わってきそうです。
前回優勝候補と目されながらシード落ちの屈辱を味わった日本体育大学は、
3年生エースの森賢大と前回箱根を経験した2年生中心の若いチームに、経験豊富な4年生がどう絡むかが鍵となりそうです。
全日本では総合9位と消化不良に終わりましたが、箱根駅伝に必要な安定感を持つ日体大の存在は無視出来ません。
同じく前回の雪辱を果たしたい東海大学は、箱根駅伝史上初となる4年連続区間記録更新を目指す佐藤悠基の走りに注目が集まります。
しかし、頼みの大エースも今シーズンは故障で精彩を欠いており、
佐藤の復調と前回結果を出せなかった4年生の奮起にチームの浮沈がかかっていると言えるでしょう。
今年、名伯楽・岡田正裕監督からチームを引き継いだ小野圭久監督率いる亜細亜大学は、
昨年総合5位のメンバーが5人残っており、6年連続となるシード権を獲得する力は十分持っています。
また、ここ4年続けて11位と悲願のシード入りを狙う城西大学も、
エントリー上位10選手の10000メートルの平均タイムが東洋に次いで2番目と、シード入り以上のレベルで戦う戦力を整えて来ています。
80回連続出場を誇る名門・中央大学も侮れません。
大エースだった上野裕一郎が卒業し、大砲こそいませんが、
キャプテン徳地悠一を中心に3年の梁瀬峰史・山本庸平ら実力のある選手が揃っています。
出雲・全日本では序盤の躓きで不本意な結果に終わりましたが、前半でいい流れを作れれば十分上位争いに絡んできそうです。
この他、創部5年目で初の本戦出場を果たした上武大学。
久々に箱根路に戻ってきた拓殖大学や、33年ぶりの本戦出場となる青山学院大学。
前回大会で旋風を巻き起こした関東学連選抜などにも注目です。
ランナーで大きな注目を集めるのは、やはり山梨学院大学のモグスでしょう。
前回は2区で三代直樹の記録を9年ぶりに更新し、史上最強留学生としてその名を箱根史に刻みました。
そして、今やモグスに匹敵する力を持つ日本大学のダニエル。
今シーズンは出雲・全日本とそれぞれ区間新記録をマークし、箱根でも区間記録更新の期待が高まります。
1920年、わずか4校で始まった第1回大会から85回目を数える箱根駅伝。
2009年の箱根路に、果たしてどんなドラマが展開されるのでしょうか?
