浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2020年8月3日 秋の花チラホラ

8月1日、気象庁は「関東甲信で梅雨明けしたと見られる」と発表した。
梅雨明けの発表は、去年より8日遅く、平年と比べても11日遅くなった。
心のどこかで、「今年は関東に梅雨明けがあるのかしら」と諦めていた。
それくらい、梅雨前線が日本列島に居座ったのだ。
それにしても、今年の7月は、九州を中心に豪雨災害が相次いだ。
気象データを見てみると、降水量で観測史上最多を更新したのは、
16都県の17地点に上り、最も多かったのは、熊本県天草市の1342ミリ。
これは7月の平年の約4倍だった。また7月(1~30日)の
日照時間は過去最短となる見込みだ。
東日本で平年の39%、西日本で51%にとどまった。
統計資料の残る1946年以降、最短は東日本が50%、西日本が59%で、
それを下回るのは確実という。
昨日スーパーで見たレタスは、これまでの半分くらいの大きさで254円。
今年最安値で100円を切った値段を記憶しているから、
売り場で「嘘!」と小さく悲鳴を上げてしまった。
レタスの値段を詳しく調べてみた。現在の価格は税込み261円。
前の週と比べて53円値上がりし、前年同日比135円高い。
7月14日から3段階で値上がりし、8月2日にジャンプアップした。
主産県の長野を見ると、
「長雨による作柄不良が大きく、8月に入ってもしばらくは増量が見込めず
数量は平年を下回る予想。」
群馬・利根沼田は、「日照不足と低温の影響が大きく生育は良くない。
8月中の回復は期待できず増量は9月に入ってからの見込み」
レタスからも、7月の天候不良が実感できる。
久しぶりに、文化放送近くにある旧芝離宮恩賜庭園に行った。
梅雨明けと同時に、ミンミンゼミやアブラゼミが元気に鳴いている。
この時期は、草木に目をやると、百日紅がピンクの花をつけ、
青空や白い雲とのコントラストをしばし堪能。
庭園奥に進むと「萩の小路」が見えて来る。
蔓の様な枝と細かい葉が茂っている。
既に紫の花がパラパラと咲き始めて、初秋には満開の花を咲かせるはずだ。
池を左手に見ながらぐるっと回る。青々とした芝生が陽に照らされて輝いている。
鑑賞ルート後半を少し過ぎた芝生に、ひょろっとした赤い花が群生している。
既に盛りを過ぎ、花の姿は干からびかけていた。
近寄ってみた。何と、彼岸花だった。「嘘!」ここでも小さな悲鳴を上げた。
調べてみると、「毎年ほぼ同じ9月中旬~下旬頃にかけて同じ場所で開花。
見ごろも同じ時期」とある。私のイメージも「毎年秋の彼岸に近くなると、必ず咲く花」だ。
さらに調べると納得できる説明が。
「但し、陽ざしが強めに射す場所は開花が遅くなる傾向があり、
反対に半日影の様な涼しい場所では開花が早くなる様である」とされていた。
本来なら、陽の光をたっぷり浴びる場所に生えながら、
今年に限っては一部の彼岸花が咲く時期を間違えさせるくらいの日照量と気温だったと言える。
出口付近には、ユリがラッパ型の白い花を開き始め、薄紫の桔梗が涼やかさを醸し出す。
連日の新型コロナウイルス感染ニュースに疲れを見せている私には、
夏の日差しが只々眩しかった。

秋の花チラホラ
秋の花チラホラ
眩しい季節
眩しい季節
梅雨のあれま!
梅雨のあれま!
陽射し待ってました!
陽射し待ってました!
夏の佇まい
夏の佇まい

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