今年もお盆の時期を迎える。
多くの人がお盆休みに入った8日、全国の駅や空港の人出は
去年8月の休日の平均と比べて大幅に減少した。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、帰省や旅行を見送る人も多かったことがうかがえる。
お盆休みの期間中、国内の空の便の予約数は、去年の同じ時期と比べて、
およそ4割と大幅に減少していて、下りのピークとなる8日も、
大手2社の下りの予約状況はおよそ5割にとどまるなど低調に推移。
8日の上りの便もおよそ3割にとどまっており、予約の大幅な減少が続いている。
高速道路は一部で渋滞が発生している一方、新幹線の利用者は少ない状況が続いている。
9日各地の高速道路の渋滞は午前11時現在、
関越自動車道下りが埼玉県鶴ヶ島インターチェンジ付近を先頭に25キロ、
中央自動車道下りが東京日野バス停付近を先頭に17キロ、
名神高速道路上りが京都東インターチェンジ付近を先頭に12キロとなっている。
一方、9日午前10時までの新幹線の自由席の乗車率は、
いずれの路線も上り・下りともに30％以下で目立った混雑はない。
また、国内の主な航空会社11社のまとめによりますと、
お盆期間の国内線予約者は去年のおよそ4割と大幅に減少していて、
例年、多くの人で混雑する羽田空港では9日、チェックインに並ぶ人の姿は見られず、
目立った混雑はなかった。
楽しみにしていた帰省や旅行は今年見送る人が多い裏付けだ。
今週も、JR浜松町駅近くにある「旧芝離宮恩賜庭園」を訪れた。
前回「年間パスポート（600円）」を購入し、行き放題だ。
蝉の賑やかな声が夏の喜びを伝え、僅かに咲き始めた萩の花が、暦の秋を感じさせてくれる。
先週咲いていた彼岸花は、あっという間に姿を消し、別の場所から赤い姿を出現させている。
今年の関東の夏は遅く、東北北部に至っては、梅雨明けが発表されなかった。
一方で、7月には生まれなかった台風が、8月に入り立て続けに発生。
現時点では6号の兆しが伝えられている。
遅かったり早かったり、無かったり多かったり。
50年100年という長い年月で考えればどうということはないのだろうが、
私達は溢れんばかりの情報に右往左往する。
藤棚の下、小田原風鈴の「ちりんちりん」という音を聴き、
江戸時代から続く庭園を眺めながら「悠久」という言葉を噛みしめた。

今が盛り

一月早く

しもつけ

小田原風鈴

一休み