文化放送

鎌田實×村上信夫 日曜は頑張らない

鎌田 實
鎌田 實
(かまた みのる)

医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、 東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会 放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」 「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

村上 信夫
村上 信夫
(むらかみ のぶお)

1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com

番組へのメッセージをお待ちいたしております。 メールはコチラ:kamata@joqr.net

2018年7月17日

7月15日 第317回放送

国連難民高等弁務官事務所は先月、戦争や内戦、迫害によって避難を余儀なくされた人
の数が昨年末で、過去最多の6850万人と発表。出身国別では内戦が続くシリアが最
も多く630万人です。シリア出身で現在はイラクの難民キャンプで暮すリーム・アッ
バスさんを迎え、治安の安定しないシリアとイラクの現状、及び人道支援を考えます。

リーム・アッバスさんはシリア北東部カミシリで、クルド人の両親のもとに生まれ育ち
首都ダマスカスの看護学校で学んでいた2011年に内戦が勃発。情勢悪化にともない
学業継続を断念し、2013年にシリアの隣国イラクのクルド自治区に姉妹と共に逃れ
難民登録を済ませ最終的に「ダラシャクラン難民キャンプ」に移り住みました。同地で
妊産婦支援を行っているJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)と出会い
自分も支援する側に回りたいと現地スタッフになり、キャンプで知り合った男性と結婚
今は妊産婦支援、小児がん支援やシリア国内へ医薬品支援と精力的に活動しています。
この度、現地の窮状を伝えたいと7か月の愛娘サービーンちゃんを連れて来日しました
が、愛くるしい愛娘の表情も奏功して行く先々で歓迎され、難しい国際情勢も難民問題
も等身大で語る彼女の話は聴衆の耳に届きました。すでに日本から提供されたシリアと
イラク国内への医薬品支援に対しての感謝を述べるとともに、まだ不足している医薬品
などの支援を呼びかけます。今回はJIM-NET事務局長の佐藤真紀さんと、通訳の
田村幸恵さんも出演。JIM-NETが福島復興支援で進めている会津地方の郷土玩具
「赤べこ」の製作工程を視察して、中東の子ども達にも受けの良いサッカーがモチーフ
の「サカベコ」を作り、仕事が無い難民キャンプの難民達の収入にするプランも紹介。

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放送日:2018年7月15日

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2018年7月 9日

7月8日 第316回放送

古希を迎えた鎌田さんの「江戸時代に70歳を過ぎても測量しながら地図を作り続けた
伊能忠敬はやっぱり偉大だね」という言葉をうけ、55歳から17年間も全国を歩いた
忠敬の逸話を含め、不定期人気シリーズ「ボクたちの好きな日本人」をお届けします。

忠敬は現在の千葉県九十九里町に誕生。17歳で「造り酒屋」の伊能家に婿養子に入り
商才を発揮。49歳ですべての家督を長男に譲り隠居。単身江戸に出て天文学や測量学
を高橋至時に学ぶうちに、正確な日本地図を作る必要があるという結論に辿り着いた。
55歳で第一次測量のために蝦夷地(北海道)に渡り、海岸線は複雑に入り組んだ地形
が多く、時には断崖絶壁に縄を張っての測量など苦労は尽きなかったと推測できます。
70歳で第十次測量の旅に出発。測量で歩いた距離は4万キロで地球一周分に等しい。
続いて村上さんが紹介。5月に92歳で亡くなった下関市在住の直木賞作家古川薫さん
の遺作となった『維新の商人-語り出す白石正一郎日記-』から、西郷吉之助(隆盛)
や高杉晋作など100人を超える志士と交流し、私財を擲って彼らのパトロン的存在と
なり、自らも奇兵隊の隊士として戦場に立った下関の豪商白石正一郎の人物像に迫る。
3人目の前野良沢は『解体新書』の翻訳者。日本最初の本格的な西洋医学の翻訳書です
が、まず頭に浮かぶ名前は杉田玄白です。ところが、翻訳で中心的役割を果たしたのは
前野良沢でした。良沢が『解体新書』に名前を連ねることを良しとしなかった理由は?
最後は、埼玉三大偉人の1人としてその功績を称えている女医の荻野吟子。ある屈辱的
な体験から女医になって苦しむ女性を救いたいと決意し、艱難辛苦の末に医師となった
◆8月5日放送「童謡リクエスト」を募集中◆想い出と共にリクエストをお寄せ下さい

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放送日:2018年7月8日

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2018年7月 2日

7月1日 第315回放送

岩手・宮城・福島の人々を活写したドキュメンタリー映画『一陽来復』の尹美亜監督と
作品を振り返りながら「東北応援」を誓ってから3か月。村上さんは映画に出演した人
に会いに行き、鎌田さんは宮城と福島の高校4校で『教科書にない命の授業」を講演し
奇しくも2人そろって「6月は東北応援月間」になり、報告を兼ねた東北見聞録です。

宮城県南三陸町の『ホテル観洋』は2012年2月から「語り部バス」を運行しており
従業員が交代でその任に当たっています。従業員で『一陽来復』に登場した伊藤俊さん
が電話で出演。南三陸町では830人が亡くなり、津波で町の6割の建物が流失した。
過酷な経験をした「語り部」が淡々と切々と語り、胸に迫ります「ご自分の手を合わせ
てみてください。温かいでしょ。震災直後、遺体安置所で対面した知人の手を温めても
温かくはならなかったんです。だから温かい手を守らなきゃと思うんです」伊藤さんは
「命の大切さ、守ることの大切さ」を伝えています。バスは避難を呼びかけた女性の声
が耳に残るという「防災無線庁舎跡」や、敬老会の327人が屋上に上がり命拾いした
「高野会館跡」や、被災前日の避難訓練で屋上ではなく高台に上ることを徹底していた
戸倉小学校は全員無事というほとんど語られたことのないエピソードも披露されます。
後半は、福島県南相馬市小高区にオープンした柳美里さんの本屋『フルハウス』で鎌田
さんが行なったブックカフェ講演。大震災直後に宮城県気仙沼市と離島・大島とを結び
島民の貴重な足となった連絡船『ひまわり』が来春勇退。船を「震災遺構」にする集会
に参加して島民の想いに寄り添った話。最後は岩手県大槌町の『ベルガーディア鯨山』
の『風の電話』の佐々木夫妻が鎌田さんのサプライズ誕生会を開いた話を紹介します。

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放送日:2018年7月1日

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