文化放送

鎌田實×村上信夫 日曜は頑張らない

鎌田 實
鎌田 實
(かまた みのる)

医師・作家。1948 年東京生まれ。
東京医科歯科大学医学部卒業。
37年間、医師として地域医療に携わり、チェルノブイリ、イラク、 東日本の被災地支援に取り組む。2009 年ベスト・ファーザー イエローリボン賞(学術・文化部門)受賞。2011年日本放送協会 放送文化賞受賞。
ベストセラー「がんばらない」をはじめ、「なさけないけどあきらめ ない」「ウェットな資本主義」「アハメドくんのいのちのリレー」 「希望」(東京書籍) など著書多数。
現在、諏訪中央病院名誉院長。

村上 信夫
村上 信夫
(むらかみ のぶお)

1953年、京都生まれ。
元NHKエグゼクティブアナウンサー。
2001年から11年に渡り、『ラジオビタミン』や
『鎌田實いのちの対話』など、
NHKラジオの「声」として活躍。
現在は、全国を講演で回り「嬉しい言葉の種まき」を
しながら、文化放送『日曜はがんばらない』
月刊『清流』連載対談などで、新たな境地を開いている。
各地で『ことば磨き塾』主宰。
http://murakaminobuo.com

過去の記事

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2019年6月24日

6月23日 第364回放送 

春雨、桜雨、春時雨、菜種梅雨、五月雨、梅雨、空梅雨、霧雨、小糠雨、夕立、狐雨等
雨といっても降り方や降る時期、時間帯、また季節や感情によってもさまざまな名前が
付いています。その数は400以上あるとか。日本人の自然に対する繊細な感覚が差異
を感じとり多彩な言葉を生み出しています。今回は梅雨にちなんで「雨の特集」です。

「梅雨」の雨を眺めて思い浮かぶのは、ポール・ヴェルレーヌの詩集『無言の恋歌』の
中のある『巷に雨の降るごとく』で、堀口大學の訳で半世紀以上読み継がれています。
巷に雨の降るごとくわれの心に涙ふる。かくも心ににじみ入るこの悲しみは何やらん?
もう一篇は、金子みすゞの遺した『お日さん、雨さん』というとてもやさしい詩です。
続いて音楽。世代を超えて歌い継ぎたい歌「日本の歌百選」に選ばれた『あめふり』の
「ピッチピッチチャップチャップランランラン」は誰でも知る名曲ですが、5番までの
詞を聴くと、よその子への気遣いや思い遣りが伝わってきます。北原白秋の作詞です。
2曲目はスコットランド西海岸のゲール語の民謡として伝わっていた歌をベースにして
71年に英国人のキャット・スティーブンスが歌って大ヒットした『雨にぬれた朝』。
3曲目はXJAPANの『EndlessRain』で、4曲目は懐かしいイタリアン
ポップスのジリオラ・チンクェッティが歌う1969年のヒット曲『雨/ラピッチャ』
日本のヒットチャートの「オリコン」でも最高6位に入り、カンツォーネの岸洋子さん
ポップスの伊東ゆかりさん、アイドルの南沙織さんがカバーしました。ラストは八代亜
紀さんの『雨の慕情』で1980年「日本レコード大賞」など多数受賞。別れた恋人を
想う切ない女心を描いた阿久悠さんの詞と、八代さんの歌唱力と振付が印象的な名曲!

放送分を聴く
放送日:2019年6月23日

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