バックナンバー ミュージックギフト〜音楽・地球号
リクエストパーソナリティーバックナンバーゲスト放送時間トップページ文化放送トップページへ
中央線/矢野顕子

2007/3/16

メッセージ&エピソード
バンドの仲間たちへ

今から十年まえ、私が高校一年生の時、生まれて初めてバンドを組みました。バンドといっても皆素人。その上、私は野球部、他の四人も、管弦楽をやっているのが一人と、後はバトミントン、卓球、野球とほとんど運動部でハードな毎日を送っている奴らばかりでした。そんな私たちがまず第一に目指したのが学校の文化祭でした。しかし、そこには問題がありました。私の通っていた高校の文化祭はドラム、ベース、エレキギターが使用禁止だったのです。そこで、メンバーと話し合った結果、「自分たちで手製のドラムを作って自分たちがやろうとしていることをみせよう」ということになり、文化祭に出場しました。あれから十年の月日が経ちますが、バンドのメンバーとはその後お互いに連絡をとりあっていません。最近になって当時のことを思い出すと、「手作りドラムなんて恥ずかしかったなぁ」と思う反面、多くの困難を乗り越えたあのパワーはすごかったと思います。すべては、バンドのメンバーのおかげだったと思います。またいつか同じメンバーで、今度は自分たちのやりたかったことを存分にしたいと思います。充実した高校生活を送ることができた感謝の気持ちを込めて、この曲をバンドのメンバーたちに贈ります。

香川県善通寺市 ラジオネーム「青春音楽」さん
この曲について
「中央線」(1992年6月1日リリース)
作詞作曲/宮沢和史
アルバム『SUPER FOLK SONG』より
<<バックナンバー目次へ戻る