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PART1 くにまる東京歴史探訪
ONAIR REPORT
10月11日(火)〜10月13日(木)今週のテーマは「ああ! 思い出の東京オリンピック」。いまから41年前、日本中が熱中した東京オリンピックの会場となった会場を訪ねます。
また、スペシャルウィークに先駆け、14日(金)から特別企画「みちのくグルメ旅」をスタート!
極上の美味を求めてみちのくを駆け巡った珍道中! 夏の甲州、信州に引き続き、今回は秋の東北を訪ねます。


10月10日(月)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
コーナーはお休みしました。

10月11日(火)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「国立競技場」をご紹介します。

1964年(昭和39年)10月10日。千駄ヶ谷の国立競技場で、第18回オリンピック東京大会の開会式が行われました。空は、まさしく日本晴れ。あの抜けるような青空をご記憶の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
この時期、日本派戦後の復興を終わり、高度成長まっさかりでした。オリンピックの開催は、伸び盛りの国・ニッポンを世界に印象付ける絶好の機会でもあったのです。参加94カ国、選手総数5,541名で、それまでの記録を塗り替えた空前の規模でした。

午後2時。75,000人の観衆が見守る中、古関裕而(こせき・ゆうじ)作曲の東京オリンピックマーチが流れ、入場行進が始まりました。
実況は、名アナウンサー・北出清五郎(きたで・せいごろう)さんでした。色とりどりのユニフォームや民族衣装。あれほどたくさんの国旗を見たのは初めての経験でした。実に整然とした入場行進で、最後に、日本選手団357名が登場した時、場内の興奮は最高潮に達しました。

全国を、10万713人よって運ばれた聖火が入場したのは午後3時3分。
最終ランナーは大学生・坂井義則(さかい・よしのり)君でした。見事な鼓笛隊や、ジェット機が描く五輪のマークなど、見事な演出もあって、実に印象的なセレモニーでした。翌日から24日まで、東京をはじめとした会場で20種目の競技が始まりました。日本で最初のオリンピックが開かれた10月10日は、「体育の日」に指定され、その後、10月の第2月曜日が祝日になっています。

開会式と閉会式、そして陸上競技の会場となった国立競技場は、現在でもさまざまな競技が行われています。そして、日本中が注目した、あの聖火台も、41年前のまま残されています。
国立競技場の最寄り駅は、JR千駄ヶ谷駅と、都営地下鉄大江戸線・国立競技場駅です。



10月12日(水)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「日本武道館」をご紹介します。

第18回オリンピック東京大会で新種目に採用されたのは、柔道とバレーボールの2種目でした。
柔道競技は北の丸の武道館で行われました。当時は男子のみで、軽量級、中量級、重量級、そして無差別級の4種目でした。
1964年10月23日、日本中が見守るなか、無差別級の決勝戦が行われました。日本代表の神永、対するはオランダ代表ヘーシンク。結果は残念ながら、ヘーシンクの勝利に終わりました。しかし、この大会がきっかけになって、柔道は世界に普及していったのです。現在、国際柔道連盟の加盟国は、なんと、195カ国です。

さて、会場となった武道館は、実は、直前まで建設する予定ではなく、はじめの計画では、代々木の屋内競技場本館を使うことになっていました。水泳競技が終了した後、プールにフタをして、柔道競技を行う予定だったそうです。異論が出て、新しく作ることになり、いくつかの候補地の中から北の丸公園の現在の場所に決まりました。着工は、1963年10月、完成は翌年の9月で、開会直前のことでした。15,000人収容の武道館は、突貫工事で出来上がったのです。

古代の寺をイメージした外観は、実に存在感があります。オリンピック終了後、ビートルズ日本公演の会場となり、それ以後はたくさんのミュージシャンが武道館での公演を夢見て活動するようになりました。
でも、正面入り口に掲げられた「武道館」の額が示すように、現在でも柔道や剣道など、伝統ある武道の全国大会をはじめとして、数多くの武道の競技会が開かれています。北の丸公園は、春は桜、秋は紅葉、学生街に近いこともあって、いつも活気があります。見上げると、あの金色に輝く「玉ねぎ」が、どこからでも見えます。
日本武道館の最寄り駅は、東京メトロ東西線と半蔵門線の九段下駅です。



10月13日(木)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「代々木競技場」をご紹介します。

東京オリンピックの競技施設は、あとあとの利用や、周囲の景観との調和を考えて作られたものが多くあります。その中でも、代々木にの2つの建物は、極めて個性的な設計でした。設計を担当したのは、戦後を代表する建築家・丹下健三。貝殻をモチーフにした大胆な外観で、吊り屋根構造の本館は、長さ180メートルという巨大なものです。ここでは、水泳競技が行われました。また、高さ40メートルの別館は、バスケットボールの会場でした。正式には、屋内総合競技場本館そして別館と呼ばれました。

東京オリンピックでは、数々のヒーローが生まれました。マラソンのアベベ、女子体操のチャスラフスカ、陸上のヘイズ、そして水泳のショランダー。20種目行われた競泳競技で、アメリカは、実に13種目で優勝、「水泳王国アメリカ」を強く印象づけました。会場には、毎日、アメリカの国歌が流れました。屋内総合競技場は、大会終了後もオリンピックを記念する建物として親しまれ、いまではすっかり風景に溶け込んでいます。

ところで、東京オリンピックの運営費用はどのくらいかかったのか、ご存知ですか?
答えは約100億円。でも、新幹線や高速道路の建設、一般道路の整備などの間接的な費用の合計は、1兆円を超しました。オリンピックの年、1964年度の国家予算が3兆3000億円ほどでしたから、国家予算の3割ほどが使われたんです。東京だけでなく、日本が大きく変わるきっかけになった東京オリンピックは、まさに戦後最大のイベントだったのです。
国立屋内総合競技場本館と別館、現在では国立代々木競技場と呼ばれています。
最寄り駅は、JR原宿駅と東京メトロ千代田線の明治神宮駅です。



10月14日(金)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
特別企画「みちのくグルメ旅」をスタート!
極上の美味を求めてみちのくを駆け巡った珍道中! 秋の東北を訪ねました。
初日の今日は、「福島・飯坂温泉」をご紹介します。

おなじみワゴン車「ごぜんさま」号の旅、今回は東京・四谷から東北自動車道で、一路みちのくへと向かいます。
最初の目的地は、福島市。福島飯坂インターを降りてしばらく走ると、福島市の奥座敷・飯坂温泉郷が見えてきます。ここは、二千年近い歴史を誇る由緒ある温泉街で、町には9ヶ所もの共同浴場がありますが、その中でもっとも古くからあるのが「鯖湖(さばこ)湯」、なんと、かの日本武尊が、東北に遠征した際、疲れた体を休めたお湯なんだそうです。

時代は下って、1689年(元禄2年)5月には、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の途中に飯坂を訪れています。芭蕉は、源義経の太刀や弁慶が背負っていたリュックサックのような箱型の容器である「笈(おい)」を大切に保存してあるお寺、「医王寺(いおうじ)」を訪れ、一句詠みました。

「笈も太刀も五月(さつき)にかざれ帋幟(かみのぼり)」

端午の節句も近く、鎧、兜や「かみのぼり」などが飾ってあったのでしょう。そんな節句のお飾りと一緒に、義経の太刀や弁慶の笈も飾って欲しいものだ…という意味です。こんな風に古くからの歴史を誇る飯坂温泉だけに、宿もまた趣きのある建物が並んでいます。
そんな中の一軒、川のほとりにあって、景色の美しい「朝ねぼうの宿 叶や」にお邪魔しました。
チェックアウト12時、本当にのんびりできる、「朝ねぼうの宿 叶や」さんは、料理もとてもおいしく、本当に長逗留したくなっちゃう素敵な温泉宿でした。



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