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PART1 くにまる東京歴史探訪
ONAIR REPORT
6月5日(月)〜6月9日(金)今週のテーマは、
スペシャルウィーク特別企画 「邦丸黄門漫遊記 極め付け神奈川の旅」をご紹介します。


6月5日(月)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、鶴巻温泉 「元湯・陣屋」をご紹介します。

すっかりおなじみになりました、邦丸黄門漫遊記、ワゴン車「ごぜんさま」号の旅。今回は私、邦丸黄門のお膝元でございます、神奈川をクローズアップいたします。そして、その中でも、本当なら誰にも紹介したくない、自分だけで楽しみたい、そんな極め付け、取っておきのスポットだけを選りすぐって、皆様にご紹介して参ります。

初日の今日は、新宿から小田急線で僅か1時間という、東京からヒジョーにアクセスのいい場所にありながら、まるで夢のような別天地、鶴巻温泉。その中でも、1万坪という敷地の中に、じっくりとくつろげる純和風建築、そしてあの宮崎駿監督も子供の頃駆け回ったという美しい庭園が広がる元湯・陣屋が今日の宿です。敷地の中には、宮崎作品のファンなら一目で分かるスポットが点在しています。また、女将さんのお父様が骨董を集めていらしたとのことで、ロビーには毛利元就公の甲冑やら、宮本武蔵が一乗寺下り松で使った刀やら、国宝級のお宝がザックザク。さらに、将棋や囲碁の重要な対局が行われる宿でもあり、関係者の色紙なども所狭しと展示されています。見どころ満載の旅館、陣屋。女将さん、紫藤邦子さんにお話を伺いました。

「やまと豚」を中心としたお食事も本当にお勧め、それから小沢征爾さんのアドバイスで、モーツァルトを聞かせて熟成させたというお酒も、旨すぎます。皆様もぜひ一度、お訪ねください。えっ? 新宿からこんな近くに、こんな夢みたいな場所があるの…と、唸らされること、ウケアイでございます。



6月6日(火)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、箱根仙石原 「ホテル箱根パウエル」をご紹介します。

箱根湯本の駅から、「湖尻・桃源台」行きのバスに乗って「公園管理事務所」のバス停で降りますと、そこから僅か1分。本日ご紹介します、「ホテル箱根パウエル」のフロントに到着いたします。実に交通至便の宿でございます。こちらの温泉は、およそ2キロ離れた「大涌谷」から、はるばるパイプラインを通って送られて来たものです。仙石原は、目の前に拡がる湿原、そして富士山の眺めも美しい、まことに風光明媚な素晴らしい観光地でありますが、温泉が出ないのが玉にキズ。かつて1970年代に、地下1000mまでボーリングを行ったことがありましたが、失敗に終わりました。

一方、「大涌谷」の方は、3千年前に出来た火山の噴火口で、ゴツゴツした岩場のあちこちから、蒸気が吹き出しています。江戸時代までは「地獄」と呼ばれていた荒涼たる風景で、観光に来るのはいいとしても、のんびりくつろぐ温泉場にはいかがなものか…ということで、お互いの利害が一致して、パイプラインが敷かれたという訳でございます。箱根外輪山、そして富士山の見事なパノラマが広がる「ホテル箱根パウエル」の大浴場には、そんな大涌谷から運ばれて来た、まるで博多ラーメンのような白く濁ったお湯がたっぷり。山下さんに、お話を伺いました。

こちらは敷地内に温水プールやテニスコートなど、スポーツ施設が充実しているのも特徴ですが、それもそのはず、社長が半世紀前のメルボルン五輪に出場したボート選手、スポーツマンだからなんですね。スポーツ好きの皆さんに、是非、訪れていただきたい、いい汗がかけて、その後のんびりくつろげる、とっておきのお宿でございます。



6月7日(水)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、奥湯河原 「加満田」をご紹介します。

東京駅から、特急・踊り子号に乗りまして、約1時間15分。熱海の手前に位置する湯河原は、そのアクセスの良さ、そしてお湯の素晴らしさから、多くの文人墨客に親しまれてきました。温泉の始まりについては、さまざまな伝説が残されています。その一つを、ご紹介いたしましょう。

むかしむかし、駿河の国、三島の山奥に、一匹の古狸が暮らしておりました。古狸というくらいですから、とても用心深い。ところがある冬の日、あまりポカポカとお日様が暖かいので、つい、のんびりと散歩に出てしまったところが、ヒュッ! と飛んで来た矢をよけきれず、グサリ…と、足に刺さってしまった。痛む足を引きずりながら、狩人に見つからないように逃げ落ちていく古狸が、その逃避行の途中で発見したのが、こちらの温泉。湯につかったところ、たちまち傷は癒え、動けるようになった。これこそ神様のご加護、なんとかご恩返しがしたいもの…と、後に、道に迷った旅人を、美女に化けて導き、素晴らしい温泉がここにあるよ、と教えてくれたんですね。
奥湯河原には、この狸を祀った「狸福神社」もございます。本日ご紹介いたしますのは、こちらの神社にもほど近い、奥湯河原温泉郷の名旅館、「加える」に「満足」の満、田んぼの「田」と書いて、「加満田」。女将さん、鎌田るりこさんにお話を伺いました。

もともと、築地の魚河岸で問屋をやっていらしたという、女将さんの旦那様のお祖父様に当たる方が、戦時中、商売の先行きが不安になり、1939年、(昭和14年)に開業したというこちらの宿ですが、女将さんの名字は、金へんに兼ねると書く「鎌田」さん。それを、加える、満足の満、田んぼの田という屋号にしたのは、築地場外、波除神社の宮司さんのアイディアなんだそうです。



6月8日(木)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、鶴巻温泉 「大和旅館」をご紹介します。

新宿から小田急線に乗っておよそ一時間、鶴巻温泉の駅前に広がるのが、鶴巻温泉郷。都心からほど近い憩いの場として、戦前から親しまれて来ました。温泉の歴史が始まったのは、1889年(明治22年)。このあたりの井戸水は、塩分を含み、さらに渋みも強く、飲み水としては不向き、さらに農業用水としても、あまり適当じゃない。なんとかうまく利用する方法はないものかのう…、地元の人々は頭を悩ませておりました。

それなら温泉にして入ればいいんでないかい? と、思いついた知恵者がおりまして、おお、それはいいと衆議一決。温泉リゾートとしての第一歩を踏み出したわけです。実際、私達もここの水、飲んでみましたが、渇きをいやすには、確かに、不向きでした。しかし、温泉としては、実に素晴らしいんですね。特に、カルシウムの含有量は世界一とも言われておりまして、なんと牛乳と同じくらいだそうですから、これは体にいいわけですね。本日は、そんな鶴巻温泉でも、こぢんまりと落ち着いた風情が魅力的な宿、大和旅館をご紹介します。

大和旅館の女将さんにお話を伺ったのは、旅館の一画に設けられたクラブ「扇」。この、いかにも温泉旅館…という雰囲気を満喫できる空間で、色っぽい女将さんのお話を伺っておりますと、どんどんリラックスしてくるから不思議なもので、おう! 呼んじゃおうか、コンパニオン!…なんて、気が大きくなってくる、楽しい宿でございました。昔ながらの「温泉」で遊んでみたいという方には、オススメですよ〜。



6月9日(金)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日は、「秩父三十四か所札所巡り江戸木箸」をご紹介します。

三浦半島から湘南、そして伊豆半島にかけては、鎌倉幕府を興した源頼朝ゆかりの場所が、そこかしこに散らばっております。もちろん、湯河原にもその足跡は残っておりまして、たとえば、頼朝の家臣であり、湯河原あたりの豪族だった土肥実平という方が、挙兵にあたり、戦勝を祈願して刀を収めたという、「五所神社」。こちらの境内では、推定樹齢八百年という、それこそ頼朝の時代から生きてきた見事な楠の巨木を見ることができます。

頼朝主従三百騎は東へと兵を進め、現在の小田原市にある石橋山で、平家の大軍と戦いますが、敵はおよそ十倍の三千騎。圧倒的な兵力の差はいかんともしがたく、頼朝軍は大敗。一行が逃げ帰る途中、身を隠したという岩屋、「ししどの窟(いわや)」も、近くにございます。歴史散歩を兼ねたハイキングで疲れたら、後は温泉で骨休め。本日ご紹介しますのは、奥湯河原の名旅館、「青巒荘」、名古屋さんに、お話を伺いました。

藤木川の清流に沿った見事な景色は、温泉情緒満点。また大浴場を抜けて、朱塗りの橋を渡った「仙境野天風呂」は、目の前に迫る瀧の眺めに息を飲むばかり。「生きててよかったな」と、心の底から思える素晴らしい温泉です。お部屋でいただく食事も、ワンダフール&デリーシャス。一度といわず、二度、三度、訪ねたくなる宿です。



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