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PART1 くにまる東京歴史探訪
ONAIR REPORT

3月16日(月)〜3月20日(金)
今週は、「鬼平散歩 早春編」です。 池波正太郎作の国民的ベストセラー「鬼平犯科帳」。
長年の愛読者である私が、物語に縁の深い実在の場所を歩いて、 ご紹介して参ります。

3月16日(月)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
初日のきょうは、「幻の蕎麦」です。
池波正太郎作、天下の大ベストセラー「鬼平犯科帳」。 火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官、 長谷川平蔵を主人公とするこのシリーズは、 昭和四十二年(1967年)十二月、「オール読物」に発表された「浅草・御厩河岸(おんまやがし)」が、その第一作。初めは、一回限りの単発モノとして考えられていましたが、読者の熱狂的な反応を受けて、シリーズ化されます。当初は一年か、二年程度の連載を考えていたようですが、単行本化されると、これがまた凄まじいベストセラー。さらに、テレビドラマ、映画、舞台にもなって、人気沸騰、お話はエンエンと書き続けられることになりました。結局、作者が亡くなる平成二年(1990年)まで、二十年以上に渡り、百三十五のエピソードが残されたのです。
現在は、文春文庫で全二十四巻にまとめられていますが、この文庫版だけで、累計、およそ二千五百万部という、
すさまじい売れ行きを見せています。作品の中には、池波先生が大好きだった「食べ物」に関する場面がたくさん登場いたします。というわけで「鬼平散歩」、初日の今日は、小説の中の長谷川平蔵が、愛してやまなかったという幻の蕎麦「太打ち蕎麦」を求めて、神田へ参ります。目的地は、これも池波先生が大のご贔屓だったというお店、「まつや」です。 酒を使ってこね上げる、まつや特製・太打ち蕎麦。 予約が必要なので、いつ行っても食べられる、 というものではありませんが、独特のおいしさがあります。蕎麦好きな方には、オススメの逸品でございます。

3月17日(火)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日のお話は、「主のいない書斎」です。
浅草生まれの下町っ子、池波正太郎。 鬼平犯科帳の舞台は、江戸一円に広がっております。 中心になるのは、やはり、浅草から佃島あたりにかけての、 大川…現在の隅田川に沿った地域。 このあたりは江戸時代にもっとも栄えていた場所であり、 また、作者が生まれ育った、土地勘のある場所でもあります。 で、そんな浅草、河童橋商店街に沿った一角、 台東区立中央図書館の中に平成十三年、 「池波正太郎記念文庫」がオープンいたしました。
池波先生の肉筆原稿や絵画など貴重な資料が展示され、 正に池波ファンにとっての「聖地」とも言うべき場所。 中には、毎日執筆していた書斎が、 ほぼその通りの形で復元されております。満六十七歳という若さで、あっという間に亡くなられてしまった、まだまだ、ご健在でいらっしゃっても、いいお年、 もっともっと鬼平、読みたかったなあ。 池波正太郎記念文庫、入場無料です。 浅草に出かける用事のある方、 あるいは河童橋道具街に買い物に行かれる方、 ちょいと脚を伸ばして、訪れてみてはいかがでしょうか。

3月18日(水)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日のお話は、「本所界隈」です。
池波正太郎記念文庫で、 どっぷりと池波ワールドに浸った後は、 浅草を横切り、言問橋を渡って、本所へと向かいます。 東武線 業平橋駅近くの北十間川沿いには、 新東京タワーこと「東京スカイツリー」の土台が、 出来上がりつつありました。 たくさんの皆さんが携帯で写真を撮っておられましたが、 私の目的地は、スカイツリーとは対照的な江戸の「本所」。 押上駅のすぐ近くにある、春慶寺というお寺さんです。 ここは、「鬼平」シリーズの重要な登場人物である、 長谷川平蔵の親友、岸井佐馬之助が住んでいたという設定の場所なんです。
春慶寺さんをおじゃましたのが夕暮れ時だったのですが、 そろそろお腹が減ってくるわけです。 この鬼平ワールドにいて、お腹が減ってきた・・・。 さあ何を食べようか・・・。 当然鬼平ファンならあそこに行きたいわけですよね。

3月19日(木)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
今日のお話は、「絶品軍鶏鍋」です。
若き日に遊びの限りを尽くし、「本所の鉄」と呼ばれ、 恐れられていたという長谷川平蔵。 そんな青春時代に入り浸って、 時には飲食料金を踏み倒すこともあったという、 軍鶏鍋の店、「五鉄」。
後に火付盗賊改方長官となってからは、 密偵たちの連絡や秘密会議の場所、さらには住まいとしても 使われるようになって、シリーズ中にしばしば登場します。 この五鉄の軍鶏鍋、新鮮な軍鶏の臓物を、 ささがきゴボウと一緒に、酒・味醂・醤油・水を合わせた 濃い目の割り下で煮込むという、実に旨そうな逸品。 今回の鬼平散歩、シメはこの五鉄の軍鶏鍋でございます。

3月20日(金)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
コーナーはお休みしました。

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