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PART1 くにまる東京歴史探訪
ONAIR REPORT

12月14日(月)〜12月18日(金)
今週は、「お湯も人情もあったか〜い 昼神温泉ぬくもりの旅」。
ごぜんさまをお聞きの皆様にはすっかりおなじみ、 美人の湯、南信州 昼神温泉の旅。
すべすべ・つやつや 極上のお湯、とっておきの山の幸、 そして匠の技との出会い。
南信州 冬のスケッチをお送りして参ります。


12月14日(月)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
きょう、ご紹介いたしますのは、「おとぎ亭 光風」
時は昭和四十八年(1973年)一月十四日。 当時の国鉄は、長野県の飯田と、岐阜県の中津川を結ぶ 「中津川線」建設に着手し、トンネル工事を進めておりました。 この日、ボーリングを行ったところ、 穴の中からこんこんと水が湧き出してきた。 触ってみると…これが実に、いい湯加減でございます。 「おい、温泉が出たぞー!」 この出来事をきっかけに生まれたのが、昼神温泉郷。
国鉄中津川線は、財政事情の悪化や中央自動車道の開通で、 結局、幻のままで終わってしまいました。 その代わり、こぢんまりとしてくつろげる、 実に居心地のいい温泉街が誕生したというわけです。 今回の旅、最初の目的地は、「おとぎ亭 光風」。 宿の名物、美人若女将と十ヶ月ぶりの再会を楽しみに、 意気揚々と夕食の席に着いたのでございます。 もちろん、料理だけではございません。 湯冷めしにくい絶品のお風呂も、 人懐こくて料理上手な大女将も、 おとぎ亭名物、すべて健在でございます。 温泉好き、そして山の幸を愛する皆様に、 ぜひ一度、訪れていただきたい宿でございます。

12月15日(火)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

今日、ご紹介いたしますのは「元祖 水ひき工芸館 せきじま」
おめでたい結婚式の席に欠かせない祝儀袋を彩る「水引」。 若い方には馴染みが薄いかもしれませんが、 祝儀袋を結んでいる細い飾り紐のようなもの、 といえば、おわかりいただけることでしょう。 さて、皆様、あの「水引」の材料をご存知でしょうか。 針金だと思っている方、いらっしゃいませんか? 実は、「水引」は、和紙で作られているんです。 昼神温泉の隣町、飯田は、水に恵まれ、気候も比較的温暖な ことから、江戸時代から紙作りが盛んな土地。 そこで日本を代表する「水引」の産地となったわけです。
水引と、ほぼ同じようにして作られるのが「元結」、 ちょんまげを結ぶための「こより」ですが、 この「元結」も、飯田の特産品。 現在でも、大相撲の力士のちょんまげを結ぶのは、 飯田で作られた「元結」が使われているんです。 今回、私たちがお邪魔したのは、この「水引」を 美しい工芸品として展示・即売している、 「元祖 水ひき工芸館 せきじま」。 日本人の手仕事の見事さに、思わず唸らされるのが、 ここ「元祖 水ひき工芸館 せきじま」でございます。 百聞は一見にしかず。 皆様も是非、昼神温泉に遊びに行かれる時は、 ちょっと足を伸ばして、飯田の水引工芸を ご覧になってみてください。

12月16日(水)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

きょう、ご紹介いたしますのは、「ろくろ細工 ヤマイチ」
昼神温泉から山道を上り、トンネルをくぐれば、 そこは歴史と伝統が息づく「木曽」。 前回もご紹介した、歴史的町並みの残る「妻籠」や、 島崎藤村ゆかりの「馬篭」も、車で行けばすぐの距離です。 本日、お邪魔いたしますのは、木工芸の名店 「ろくろ細工 ヤマイチ」。 平安時代の半ばごろから、千百年以上の歴史をもつ この木工芸、昭和五十五年(1980年)に、 国の「伝統的工芸品」に指定されております。
広〜い店内には、お箸などの小物から、 座卓やタンスなどの大物に至るまで、 見ているだけでも素晴らしい匠の技がズラリと並び、 それは見事な眺めでございます。 元日の初日の出の頃お生まれになったという、 明るい奥様、えり子さんにお話を伺いました。 黒っぽい漆の色も、使い込んでいくうち、 だんだん素材の中に吸い込まれていって、 少しずつ薄い色になっていくそうです。 自然が息づく、木曽の木工品を、 皆様の暮らしの中にも、ぜひ取りいれて頂きたいと思います。

12月17日(木)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

きょう、ご紹介いたしますのは、「ホテル はなや」
おなじみ、三波春夫さんの長編歌謡浪曲 「名刀風林火山」、そのサワリをお送りしています。 風林火山…といえば、思い出すのが戦国の雄、武田信玄。 元亀(げんき)三年(1572年)、武田信玄は天下統一を志し、 京の都にむけて軍勢を進めます。 そして三方が原の合戦で織田・徳川連合軍を撃破、 野望の実現に向けて大きく前進したのですが、 陣中で病に倒れてしまったのです。 そして、地元・甲府に帰る途中で亡くなった…と、 記録に残っているわけですが、実は、その信玄公、 終焉の地とされているのが、ここ昼神温泉のすぐ近く。 遺骸はここ阿智村のお寺「長岳寺」に運び込まれ、 荼毘に付された、といわれております。
長岳寺の境内には、信玄の供養塔などが立ち並んでおり、 信玄フリークや、「歴女」の皆さんには欠かせない観光スポット。 昼神温泉にお越しの際には、ぜひ脚を運びたい場所です。 さて、古いお寺で戦国のロマンに夢を馳せたあとは、 のんびり温泉でくつろぎたいところ。 本日お邪魔いたしますのは、露天風呂のついた 広〜い家族風呂が自慢の宿「ホテルはなや」。 富村専務に、お話を伺います。 「はなや」は、食事も、もちろん絶品です。 吟味した信州牛の「すきやき」や「あぶり焼き」を中心に、 お腹も十二分に満足させてくれる、そんなお宿でございます。

12月18日(金)放送分 + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

きょう、ご紹介いたしますのは、「ユルイの宿 恵山」
本日ご紹介いたします「ユルイの宿 恵山」、 「ユルイ」というのは、このあたりの言葉で 「いろり」のことなんですね。 「恵山」の名物といえば、なんといっても、 見事な「大石」を、惜しげもなく使った庭園露天風呂。 別名「赤石山脈」といわれる南アルプスから、 名前の通り赤っぽい「赤石」、 そして現在では天然記念物となっているという「緑石」を運び、 まず庭づくりから始めたという、それは見事なお風呂です。 値段をつければ数億円になるという石に囲まれた露天風呂で、 のんびりとお湯に浸かりました。
お風呂から上がった後は、 地場のものしか使わないという、 おいしいお食事が待ち構えております。 信州牛の朴葉焼きや、 独特の「二度炊き」で仕上げた鯉のうま煮、 思い出すだけでも、ヨダレが出てきそうな美味の数々。 楽しく食べて、お酒に酔ううち、 昼神の夜は更けていくのでありました。

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