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電気代200円以下?!「やめたら見える経済学」稲垣えみ子さん

稲垣えみ子20180623.JPG
今回の先生は、ノー電子レンジ、ノーエアコン、ノー冷蔵庫と家電に頼らない生活を送って、
月の電気代が200円以下という稲垣えみ子さんでした。アフロヘアーがトレードマークです。
稲垣さんは元朝日新聞の記者で、2年前、50歳を機に退社しています。
そのため、名刺もシンプル!名前とメールアドレスしか書かれていませんでした。
さて、本題。稲垣さんが現在、家で使っている家電製品は、照明器具、ラジオ、パソコン、携帯電話と質素な生活ですが、
以前は一流企業でバリバリ働いていましたから、とても贅沢な暮らしをしていたんです。
例えば、お洋服も村上さんが言うこところの「マイケル買い」。
1つのお店で欲しいものを次から次に買い、1回のお買い物で30万円使うこともあったそうです。なんて羨ましい。
しかし、東日本大震災をきっかけに節電を始めます。
はじめにやめたのは「照明」でした。この使い方が必要最低限!
家に帰っても照明をつけずに目が暗さに慣れるまで待ちます。すると少しずつ見えてくる。
お風呂やトイレも照明をつけません。むしろその方がムーディーで落ち着くのだそうです。
次にやめたのは「電子レンジ」。もともと冷凍したご飯の解凍にしか使っていなかったので、蒸し器で代用しました。
次は「エアコン」をやめ、「湯たんぽ」に出会います。夕方から朝方まであたたかく、持ち運びできるので、
まるで「移動できるコタツ」。しかも翌朝、湯たんぽに入っているお湯で顔を洗えます。
そんな工夫で冬を乗り越えたら、感覚が研ぎ澄まされたんでしょうか?春の訪れ、梅雨入りなど
季節の変わり目がニュースで発表されるより先に分かるようになってきたそうです。まるで仙人です。
そして、「冷蔵庫」をやめると、その日に食べる分しか食材を買わないようになり、
「1日生きていくのに必要なお金はこんなに少なくていいのか」と気付いたそう。
そうやって持ち物がずいぶん減ったことや会社を辞めたこともあり、今度は家賃の安いところへ引っ越します。
そこは築50年の物件。エアコンがないことが前提なので、風通しも良く、日当たりも良いとのこと。
壁が薄いのだけが難点ですが、稲垣さんにとっては楽園だそうです。
その後、家のガスの契約をやめ、お風呂は銭湯、お料理はカセットコンロに変え、今の生活に至ります。
ここまでの過程は、全く苦ではないし、嫌なことよりいいことの方が多かったと話す稲垣さん。
お金に縛られなくなり、お金や電化製品が「ない」おかげで、自分で考えて工夫して生きられるようになったそうです。
「自分でできる楽しみをお金に取られたくない」と。そこまで達すると本当に「アスリート」のようですね。
稲垣さんのような暮らしを真似できるかどうかはさておき、今回の授業では新しい生き方を学んだ気がします。
さらに、今回は、村上さんの子ども時代や物を大切にする姿が見えた回でしたね。
「トップアイドル」がレジ袋を2枚重ねにしてバッグ代わりに使っていた話は驚きましたが、
もしかしたら予算の少ないこの番組には合っている考え方かもしれません・・・。私は贅沢なんでしょうか?
by長麻未

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2018年06月24日(日)
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