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「北朝鮮の今を知る!」デイリーNKジャパン編集長の高英起さん

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歴史的な米朝首脳会談から1か月以上経ちましたが、知っているようで全然知らない北朝鮮。
そこで、今回は北朝鮮に詳しい北朝鮮専門サイトのデイリーNKジャパン編集長、高英起さんをゲストにお迎えして、
北朝鮮の今、そして経済や一般の人々のリアルな暮らしぶりを伺いました。
北朝鮮はもともと社会主義国家だったんですが、それが90年代に崩壊し、
今は、国民が自分たちで市場を開くなどして自由な経済活動が国全体に広がっているそうです。
そのほか、船の上で他国に物を売ることもあります。しかし、このような場で使われているお金は「現金」なので、
銀行と違って記録が残らないため経済制裁が介入できません。
経済制裁をしても、このような現状なので意外とお金は入っているようです。
また、驚いたのは北朝鮮の一般の人に携帯電話が普及していて、実は脱北者と話をして外の情報を得ているというお話!
盗聴されないし、発信記録も残らないので、隠語は使いながらも意外と色々お話しているらしいのです。
お話だけではありません。お金も脱北者から手に入れているらしいのです。
しかし、外の情報も得て、経済的にも潤ってきている北朝鮮の人々もいれば、そうでない人もいて、
貧富の差は拡大しているというのが現状です。
貧困に対する救済措置はまだ確立されていないからこそ、人々はお金が全てで、
特にドルなど外貨をしっかり貯めこんでいるのだそうです。
そのほか、北朝鮮の医療は無償医療ですが、診断だけで治療はしないので、
富裕層はフリーの医者を雇って治療をお願いしていることや、美への関心も高まり、
最近は整形手術をするようになっていることなども伺いました。
このような暮らしをしている富裕層は、流通、金融、ゼネコンに関わる仕事をしている人だそうです。
知らないことばかりですね。
番組ではこれ以上のお話を伺いましたが、それでも時間が足りなかったので、
近くパート2をお送りしましょうという話になりました。お楽しみに。
ちなみに今回の「村上ノート」は白紙でした。きっと村上さんの脳裏にしっかりと書き留められたのだと思われます。
by長麻未

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2018年07月22日(日)
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