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「外国人の移民問題がもたらす経済学」坂口孝則さん

坂口孝則20180728.JPG
最近、コンビニや飲食店で働く外国人の方、増えましたよね。
超少子高齢化社会と人手不足が進む日本は外国人の移民問題は急務ということで、
経営コンサルタントの坂口孝則さんをゲストにお迎えして、
外国人の移民問題をクイズ形式で学びました。まずは簡単な外国人事情から。
【第1問】現在、日本に住んでいる外国人の数は?
《答》256万1848人(入国管理局2017年12月現在)
日本の総人口に対して約2%。京都府の人口と同じくらいです。
【第2問】1年間に移住する外国人を記録した先進諸国のデータによると、
日本が受け入れている人数は世界で何位?
《答》4位。日本は通常移民を受け入れていないのですが、日本への移住者は
「有効なビザを保有し、90日以上在留予定の外国人」を計上しています。
意外と多いんですね。
そして、ここ数年、日本に多く入ってきて働いている外国人はベトナム人。
日本に来る前は日本のイメージは良いのに、実際に来た後は、労働環境が悪い職場もあり、
悪いイメージになって帰る人もいるそうです。ちょっと悲しいデータですね。
【第3問】なぜ日本政府は移民政策に踏み切らないのでしょうか?
《答》坂口さん曰く、「政治家の方は、日本の仕事が外国人に奪わるのは認めがたい。
社会保障はどうなるのかという問題もあって、なかなか踏み切れない。」という背景があったそうですが、
地方は労働力不足、かつ、空き家が増えているので、そこに外国人が住んでくれて働いてくれたら、
税金も入るということで、風向きが変わってきたそうです。
今年6月政府が発表した労働力受け入れ対策で、「介護、農業、建設、宿泊、造船」の5業種を対象に、
2025年までに50万人の外国人労働者の受け入れを目指すことにしました。
【第4問】そこで新たな在留資格を創設。それは在留期間5年ともうひとつ何でしょう?
《答》基本的には家族の帯同を認めない。つまり単身赴任ということです。
何だか来て下さる外国の方にとっては、辛い決断ですね。
番組ではこのようなクイズをもとに詳しいお話を伺いました。
世界的に見ても移民政策が完全に成功している国はないそうですが、
日本の労働力不足は今後も続きますので、対策を考えていかないといけないですね。
そんな中、日本から外国への移住の話が出た時の村上さんの食いつきっぷりが気になったのは私だけでしょうか?
・・・移住なさるの?この番組も始まったばかりですので、よろしければまだまだ日本にいて下さい。
by長麻未

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2018年07月29日(日)
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