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お葬式にも格差が!?「お葬式の経済学」宗教学者の島田裕巳さん

島田裕巳20180811.jpg
今回はお盆が近いからこそ考えたい「お葬式の経済学」と題して、
宗教学者の島田裕巳さんを先生にお招きし、クイズ形式でお送りしました。
島田さんがおっしゃるにはお葬式にも格差があるそうです!
そこで、損をしないように(?)お葬式やお墓に関するお金の問題を教えてもらいました。
【第1問】
2017年の一般財団法人日本消費者協会が発表したお葬式の総額の費用は全国平均でいくら?
《答》195万7000円。
内訳は葬儀費用121万4000円。飲食接待費が30万6000円。寺院費用が43万7000円。
村上さんの解答10万円では棺桶くらいしか買えないとのことです。
【第2問】
2017年に鎌倉新書が調査した「お墓の消費者全国実態調査」による、お墓の平均価格はいくら?
《答》181万5000円。(永代使用料+墓石代+その他費用含む)
場所によって大きく異なる。例えば、東京都心だったら1000万円かかるところも。
【第3問】
東京23区には火葬場が9つあり、その多くは、火葬料として5万9000円かかる。
では、北海道札幌市の火葬料はいくら?
《答》0円。
東京23区は民間がやっている。その他の地域は地方自治体がやっているので補助がある。
千葉市は6000円、名古屋市5000円、大阪市1万円など。
【第4問】
火葬後の遺骨を遺族が引き取る場合、実は、東日本と西日本では遺骨の量が大きく違う。
遺骨の量が多いのはどちらか?
《答》東日本。
東日本は遺族が遺骨を全部引き取る。西日本は4分の1から3分の1程度を引き取る部分収骨。
そのため骨壺の大きさが違う。ちなみに、残った骨=残骨の処理の仕方は不明とのこと。
(西日本出身の私が、ドラマで見る骨壺の大きさが何だか大きいなと思っていたのは、
間違いではなかったようです。ドラマは東日本サイズということなんですね。)
そのほか、海外のお墓事情や戒名は不要の場合がある話、香典返しは最近始まったという話などを伺いました。
村上さんはご自身のお葬式は、周りの人への気遣いから盛大にしなくてよいとのことでしたが、
もし最近流行りの華やかなお葬式をやるなら、「過去の自分の撮れ高の良かったVTRを流す」と。
・・・どこまでもサービス精神ですね。
by長麻未

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2018年08月12日(日)
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