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人口減少で日本の未来はどうなる?「未来の年表」の作者・河合雅司さん

河合雅司さん20180922.JPG
先日、総務省は日本の人口の5人に1人が70歳以上の高齢者であることを発表しました。
日本は人口が減少し、少子高齢化が急速に進んでいます。
そんな日本の未来に警鐘を鳴らす「未来の年表」がシリーズとなって大ヒットしている
作者の河合雅司さんをゲストにお迎えしました。
「未来の年表」には、日本の人口減少・少子高齢社会の課題が時系列で書かれています。
今回はこの年表を解説していただきました。抜粋しますと・・・
▼『2020年 女性の2人に1人が50歳以上に』
・出産できる女性の数が減るので、少子化に拍車がかかる。
・出生率が4~5の時代が来なければ、人口減少は止められない。
▼『2022年 ひとり暮らし社会が本格化する』
・高齢者のひとり暮らしが増えていく。
・今のうちから、地域の支え合いの仕組みを作っておくことが大切。
▼『2024年 3人に1人が65歳以上の超高齢者大国へ』
・今まで社会を支えていた世代が高齢者となり、支えられる側へ。
・老老介護の他、軽度の認知症の人が重度の認知症の人を介護する「認認介護」もさらに多くなる。
・晩婚化もあり子育てと親の介護を両方する「ダブルケア」が増えていく。
▼『2027年 リニア中央新幹線の開業が予定されている年 輸血用血液が不足する』
・癌や心臓病の治療に必要な血液。高齢者が増えるとそれを必要とする人数が増えるが、
血液を提供する側、献血する側である若者の人数が減るので不足する。
▼『2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家に』
・後継ぎがいなくて空き家になってしまう。一戸建てだけでなくマンションも。
・マンションの空き部屋が多いと、マンションの修繕ができなくなる。売値もつかなくなる。
・オフィスビルでも同じような現象が起きていて、再開発ができないかもという懸念も。
・・・ちょっと暗い気持ちになってしまった方もいらっしゃったかもしれません。
それでは、私たちはどうしていけばよいのか、最後に伺いました。
答えはとてもシンプル、「自分のことは自分でやる!」です。
法律を含めて国が仕組みを変えなければいけないこともありますが、
私たちができることは「自分自身の未来年表を描くこと」だそうです。
何歳まで働いて、その後、貯蓄はどのくらい必要なのか。
若い世代は、就職、結婚、出産など、自分自身の未来の計画を立て、備えるようにと。
備えれば「未来は変えられる!」という言葉も何だか心に刺さりました。ぜひ変えましょう!

それから朗報です!今回の放送で、村上さんは「引退したくない!」とハッキリ言っていましたね。
「クイズ!ガッチリ当てましょう!」とタイトルコールをする90歳になった村上さんの姿も楽しみです。
村上さん、この番組「経済クン」も末永くよろしくお願いします。
by長麻未

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2018年09月24日(月)
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