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「儲かるラーメンの経済学」なんでんかんでん・川原ひろし社長

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今月3日、6年ぶりに博多ラーメンブームの火付け役と言われるお店「なんでんかんでん」が再オープン!
そこで、番組では、ラーメン界の頂点もどん底も味わったミスターラーメン、
「なんでんかんでん」社長の川原ひろしさんをお招きして「儲かるラーメンの経済学」を学びました。
まず「この6年間何をしていたんですか?」と村上さんが伺うと、
「暇していました!よく寝ました!人生史上、最高に寝ました。」とのこと・・・。
放送中、「昔はオペラ歌手になりたかった」と急に歌い出すなど本当に不思議な方です。
川原さんは福岡県生まれ。実は大叔父は辛子明太子の発明の親といわれる「ふくや」の創業者です。
歌手を目指して上京した際、東京にとんこつラーメンがないことに気付きます。
「とんこつラーメンは絶対東京にハマる!」と思った川原さんは、一度福岡に帰省。
東京に戻り、1987年、環七通り沿いに、とんこつラーメン店「なんでんかんでん」を開業しました。
はじめは新宿や渋谷で始めたかったそうですが、賃料が高すぎて断念。環七通り沿いでも900万円。
決めかねていて、有名な占い師に占ってもらったところ、吉方が環七通り沿いの物件だと助言。
助言を信じ、再び不動産屋に行くと、なんと同じ物件が500万円に下がっていたそうです。
その後、年商5億円以上の店となっていくのですが、この時の成功の秘訣は「時代とタイミング」。
運の良さも実力のうちですものね。
しかし、ラーメン界の頂点からどん底へ。
人気店ゆえ、数百メートルに及ぶ、大行列に連日苦情が続出。交通渋滞や迷惑駐車に対して
110番通報もあり、段々お客さんが離れていき、売り上げも減っていったそうです。
お店とは別にやっていた投資もうまく行かず、「なんでんかんでん」は閉店となるのですが、
新事実!実は閉店ではなく渋谷区へ移転する予定だったとのこと!!
移転先のビルの大家さんが閉店の日に様子を見に来て、とんこつラーメンの匂いに驚愕。
こんな匂いを出されたら困ると、20階ほどあるビルの屋上まで延ばした換気扇をつけるように言われたそうです。
その設置金額があまりにも高くて、じゃあ閉店しようということに。意外とすんなり辞められたそうです。
今振り返ると、もっと早く辞めればよかったと。ラーメン界の聖地と称された環七のお店に対して、
「執着心が強すぎた。」と。重ねて「引退の時期は大事。」だとおっしゃいました。
さらに「儲かるラーメンの経済学」と題してお送りしましたが、
川原さん曰く、「今はラーメンは儲かる時代ではない」とのこと。
それでも再びラーメン店を開業したのは、ラーメンが大好きで、人が大好きだから。
元々接客で成功したので、今後は益々「おもてなし」を大切にしていきたいのだそうです。
そこで早速サービスです!
ラジオを聞いたと言った方には「麺を3本増量する」そうですよ(笑)。笑いも忘れません。
さて、番組冒頭では村上さんが先週の東京ドームのコンサートでの出来事をお話しました。
どんな話だったのか、聞き逃してしまった方はぜひradikoでお聞き下さい。
みなさんも頑張りすぎないで下さい。「秋バテ」にもご注意を。どうかご自愛ください。
by長麻未

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2018年09月16日(日)
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