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漫画「グラゼニ」の原作者・森高夕次さんに「儲かるプロ野球の経済学」を学ぶ

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今回のゲストはプロ野球日本シリーズ、そしてドラフト会議への注目が高まる中、
プロ野球のお金のことに詳しい漫画「グラゼニ」の原作者・森高夕次さんをお招きしました。
「グラゼニ」は今までの野球漫画としては珍しい中継ぎピッチャーを主人公にした漫画で、
決して一流選手とは言えない選手のお金を巡る奮闘をドラマチックに描いたものです。
森高さんに届いた質問メールに対し、放送で答えて下さった内容を簡単にまとめます。
▼まもなくドラフト会議!注目の金足農業の吉田輝星選手がコスパの面から考えると、
生涯活躍でき、長く稼げる球団は?
⇒コスパという観点では見ていない。スター誕生の瞬間を見てみたいから巨人に行って欲しい。
日本ハムは選手育成に定評があるけど、彼が「巨人が好き」と話していたので、巨人もそれに応えて欲しい。
(※ということでしたが、10月25日のドラフト会議で日本ハムに1位指名されましたね。)
▼生涯年収のことだけ考えたらプロ野球の「打者」と「投手」、どちらになりたい?
⇒コスパを考えると断然「打者」。打者の方が成績も残せるし年俸が高い。
投手は消耗するので選手生命の長さを考えても打者。
さらに、最近打者が着けているフェースガードは打者にとって有利では?
もともと打高投低なのに、加速している気がする。
▼年俸がアップする選手は?一方で下がってしまう選手は?
⇒アップするのは、巨人の岡本和真選手、西武の山川穂高選手、広島の大瀬良大地選手。
岡本も山川も低すぎる!山川は今年47本打っているから1億円もらわないと・・・。
⇒下がってしまうのは、広島の薮田和樹投手。去年15勝したのに今年は2勝だから。
巨人の田口麗斗投手も去年13勝したのに今年は2勝。数字に表れている。
▼漫画家化としても原作者としても多くの作品を残している森高さん。
どうやってアイディアを量産しているの?
⇒ほかの漫画家よりも書きたがりの性格かも。ワーカーホリック。
極端な話、漫画家は利き手が動けば書ける。元気であればできる。モチベーションが高いからかな。
▼プロ野球のお金の話を書くためにどんな取材をしてきたの?
⇒スポーツ新聞とラジオの野球中継からの情報で書いている。あとは想像力。もちろん取材もするが。
▼生まれ変わったらプロ野球選手と漫画家どちらがよい?
⇒漫画家!プロ野球選手はちょっとでもケガをしたらダメになっちゃう。男気がないとできない。
僕は漫画を描いて夢を託している方、託される方ではない。
と、様々な質問にとても正直に答えていただきました。
野球に詳しくない人でも楽しめたのではないかなぁと個人的に思っています。
さて、今回は「グラゼニ」の原作者をお招きしたにも関わらず、
冒頭で大好きなサッカーの話をしていた村上さん。確かにウルグアイ戦での日本の活躍は
予想以上で期待が膨らみましたよね。そして村上さんは本当にサッカーがお好きなんですね。
by長麻未

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2018年10月25日(木)
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