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「IT先進国!あなたの知らないエストニア」草薙尚子

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北欧の国・エストニア共和国。今、著名な投資家や起業家などをはじめ、世界から注目されている国です。
キャッシュレス国家であり、電子国家でもあるエストニアは、ヨーロッパのシリコンバレーと呼ばれ、
IT系の会社はすぐに起業しやすい環境が整っているらしいのです。
そこでエストニアに住む日本人に独占取材!お嬢様が今年10月からエストニアの高校に進学したため
住むことになった草薙尚子さんに「エストニアのすごいところ」を伺いました。


【わずらわしいことなし 行政の99%が電子化済】
エストニアはIDナンバーで全ての手続きが完結する。IDカード、暗証番号、PINコード、指紋などが
登録されているので、電子署名というシステムでOK。結婚と離婚、不動産の取引以外は役所に行く必要がない。
出生届はスマートフォンでできる。
ちなみに、学校からのお知らせも宿題の提出もインターネットで。紙を使うことはない。
宿題は期限までにクラウドにアップしておく。


【北欧なのに物価が安く 生活が快適】
税率は高いが生活に密着している物が安い!
①家賃
30階建てのタワーマンションの半分より上の階、間取りは1LDK、広さは65㎡。立地は都心ど真ん中。
ツインタワーで片方は高級ホテル。
⇒家賃は月8万円弱!購入しても2000万円台!(思わず村上さんから「欲しい」との声が。)
②交通費
エストニアの国民は無料。ID番号を交通カードに連動させてそれをかざすと乗れる。
③食費
野菜は日本の物価の半分ほど。外食は日本の3分の2くらい。
④その他
EU圏内で、かつ物価が安い上、治安は日本より良いので暮らしやすい。IoT家電が普及している。

【さすがIT国家エストニア ネット教育のレベルが高い】
学校がデジタル化されているのはもちろん、IT国家で生きていくための教育をしている。
プログラミングは小学1年生から必修。日本のようにインターネットを規制するのではなく、
正しく使いこなせるようにする教育に力を入れていて、情報を自分の考えで取捨選択する宿題もある。
エストニアでは覚えて吐き出すのは勉強じゃない。


【EUの中では日本人にとって在留許可が取りやすい国】
在留許可とはEU圏に住んで良いという国からの許可。
基本的には人数制限があって、国民の0.1%までしか許可が下りないが、
日本人とアメリカ人に限り人数制限がない!理由は「信頼がある」というのと「外貨の獲得」。
住む人を選んでいるので治安を保つことができる。


・・・・・と、ここでは一部を抜粋しましたが、今まで知らなかったお話をたっぷり伺いました。
エストニアが今のようなIT先進国になった原点は悲しい歴史でしたが、
自分たちの国を守るためにITに特化して進んできた強さは日本も学ぶべきところがありそうです。


さて、文化放送としては今年最後の放送。
今年の4月から始まった番組ですが、多くの方に聞いていただきスタッフ一同感謝しております。
来年もみんなで協力してより良い番組にしていきますので、どうぞよろしくお願いします!

by長麻未

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2018年12月31日(月)
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