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「日銀は破綻するの?」藤巻健史さん

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今日は、日本銀行についてお勉強!
ゲストは「日銀破綻~持つべきはドルと仮想通貨」の著者・藤巻健史さんです。
元々は伝説のディーラーと呼ばれた金融マン!その後、政治の世界へ飛び込んで、
日本の財政状況を実務経験から分析、日銀の異次元緩和という金融政策に警鐘を鳴らしています。
そんな藤巻さんに日銀の基礎の基礎から教えていただきました。


【日銀とは?】
日本銀行には4つの機能がある。
①政府の銀行・・・政府のお金の管理。政府が日銀に預金をして何か払う時は日銀を経由して払う。
②銀行の銀行・・・民間の銀行の預金の一部を預かり、他の銀行への貸付などをしている。
③発券銀行・・・紙幣(日本銀行券)の発行。※硬貨は国が発行している。
④金融政策を実施する機関・・・基本的には景気が悪いと金利を下げ、景気が良いと金利を上げ、バランスをとる。


【異次元緩和とは?】
景気が悪いから金利を下げた結果、金利が0%に。しかし、もうこれ以上下げられないので、
紙幣を大量に刷ることで市場にたくさんお金を共有。お金を借りやすくした金融政策。
2013年4月から約2年で2%の物価上昇率を目指した。しかし、5年で1%しか上がらなかった。


【お金を大量に刷った結果としてハイパーインフレになってしまうの?】
今後ハイパーインフレになる可能性はある。しかも急に来る!
日本は純資産国で、借金を返せる純資産(民間の資産)があるから破綻しないという考えもあるが、
その純資産は国の物ではなく、私たち国民一人ひとりの資産である。
それらを国が没収したら、確かに国は破綻しない。
インフレはお金を貸している人からお金を借りている人への富の移行である。
つまり、インフレになったら国は借金を返せるけど、お金を貸している国民が貧乏になる。


【2020年の東京五輪で経済は?】
オリンピックまで経済は大丈夫だと思い込まない方が良い。
しかし苦しい時期はいずれ終わる。円がものすごく安くなることで回復すると予想。
ドルや仮想通貨を買って、保険をかけておいた方がよい。


【破綻に備えて、持つべきは「ドル」や「仮想通貨」】
★「ドル」は世界の基軸通貨である上、アメリカ経済はやはり強い。頭文字をとってGAFAと呼ばれる
グーグル(Google)、アップル(Apple)、フェイスブック(Facebook)、アマゾン(Amazon)の世界を代表する
IT企業はいずれもアメリカ。世界時価総額ランキングの上位を占めている上、今後も強いと考えられる。
★「仮想通貨」が良い理由は3つ。
①財政危機の際の避難通貨。②ブロックチェーンの技術の魅力。分権化された帳簿管理。
③銀行口座を持っていない20億人を市場に取り込める。


【もし「ドル」と「仮想通貨」を買うなら?】
ドルは普段の生活で使わないお金、急にお金が必要になった場合にも使わない分だけ買うとよい。
仮想通貨はお金の勉強をすると思って訓練程度でほんのちょっとだけ買う方がよい。


・・・・・・と、このようなことを学びました。
日本銀行のこと、最近の金融政策のこと、近い未来のことがよく分かったからこそ、「保険」は必要だなと考えさせられました。

考えさせられたと言えば、「村上経済研究所」。
村上さんが子どもの頃の絵本の話は、当時の様子を想像してしまい少しウルッときてしまいました。
私が児童教育を学んできたからでしょうか?子育てについて考えさせられました。
・・・行き過ぎでしょうか?

by長麻未


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2019年01月17日(木)
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