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「他人に話したくなるお寿司の経済」放送作家・岡伸晃さん

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今回のゲストは変わり種、放送作家の岡伸晃さんです。 週に2回、1人2万円はするお寿司屋さんへ通い、
これまで1000万円をお寿司に費やしたという岡さん。 給料のほとんどをお寿司につぎ込み、
今やお寿司屋さんの大将と豊洲市場の場内まで潜入してしまうほど。
岡さんに去年12月のスケジュールを見せていただくと、 有名なテレビ番組で作家のお仕事をしていて、
夜は徹夜仕事や会議などが入っているにも関わらず、 週に2~3回のペースでお寿司屋へ。
しかも1日に昼夜2回行く日も!そんな岡さんが皆さんに伝えたいこと、それは!


『今、お寿司の世界は若き天才職人が続々と現れていて
信じられないくらいおいしいお寿司が堪能できる!』ということ。


江戸前寿司が進化しているのだそう。進化系と呼ばれるものは、
江戸時代からの寿司職人の伝統を守りつつも現代の技を駆使して変わってきているというのです。
つまり、古典芸能と現代アートが同時に味わえるエンターテインメントだと!
お寿司屋さんのカウンターは数席しかないのに、2万円前後で楽しめるのは唯一無二のエンタメ!
さらに、今、富裕層が若手の寿司職人を育てるという流れが来ているらしいのです。
お金持ちが若手職人の成長していく様を見る「寿司投資」です。増えているそうですよ。


さて、今回は岡さん厳選! 今行っておくべき寿司店の食べておきたい握りを紹介していただきました。
【新橋の寿司店「冨所(とみどころ)」の『タコ』】
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・市場に仕入れに行くと、いいものはベテラン職人から順に売られるが、タコだけは早い者勝ち!
ここの職人は一番いいタコを仕入れるためにめちゃめちゃ早起きして豊洲市場に行っている。
・ランチのコスパがよい。タコを含めた12貫で6000円。


【吉祥寺の寿司店「さき田」の『貝』】
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・有名寿司店で修業していた若手職人が魚の事を詳しく知りたくなり、築地の魚屋へ転職。
その魚屋は銀座の超一流の寿司職人が買い物に行く店だったため、魚を見る目が養われる。
・その後、再び寿司職人へ。魚の事を知り尽くした方なので美味しい。
・夜はおまかせで15000円とリーズナブル。今なら予約も取れやすい。


【日比谷の寿司店「鮨なんば」の『白イカ』】
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・温度にこだわりが!ネタとシャリの温度を一番いいところで合わせて出している。
例えば、白イカだと、ネタは36度、シャリは20度。ネタによって全て温度が異なる。
・おすすめの白イカは、ネタに100回包丁を入れているので、ふわぁっとした食感。
・夜のおまかせは35000円から!


【横浜・関内の寿司店「なか條」の『マグロ』】
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・マグロの仲卸で日本一と言われているお店から一番うまいマグロを買っている。
・特上のマグロを使っているので、口に入れた瞬間ふわっと消えて、脂の旨みだけ残る。
・お店の凄いところは原価率。60%くらいでやっている。
・基本的には時価で、1食2万円から4万円くらい。


・・・と、この4店をご紹介いただきました。お話を伺っているだけで幸せな気分。
SNS、特にインスタでお寿司が広まっている話も納得でした。本当に見た目も美しい。


ちなみに、村上さんへのお土産として出されたお寿司は・・・
【東京・銀座の寿司店「鮨いしやま」の『旬なネタ10貫と裏メニューのいなり寿司』】
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村上さん、本当に美味しそうな笑顔で食べていましたし、テンションの上りようと言ったら・・・。
トーク終了後、「こいつは凄いなぁ!」と言いながら食べ、最後に一言。
「大変おいしゅうございました。」と料理記者で食生活ジャーナリストの岸朝子さんの言葉で閉めていました。
その姿に私たちスタッフも自然と笑顔になっていました。美味しいものっていいですね!
by長麻未

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2019年01月21日(月)
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