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「ミドリムシが世界を変える!」株式会社ユーグレナ 代表取締役社長 出雲充さん

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ミドリムシで世界を救うと起業し、現在はミドリムシで空を飛ぼうとしている
株式会社ユーグレナの代表取締役社長・出雲充さんをゲストにお招きしました。
「ユーグレナ」とはミドリムシの学名。「美しい瞳」という意味だそうです。出雲さんはミドリムシの話になると、ニッコニコの笑顔!
ミドリムシのことを「最高の美人の娘」、「ミドリムシちゃん」と呼ぶ姿に癒されました。
今は「ユーグレナ」と聞くと、「健康食品で有名」など良いイメージが広まってきましたが、起業した当時は、
ミドリムシのことを葉物野菜についている青虫を勘違いしている人もいて、最初は理解してもらうのが大変だったそうです。
番組ではその辺りから詳しくお話して下さいました。
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【起業のきっかけ】
・大学生の時、バングラデシュを訪れ、現地の子どもたちが栄養失調となっている姿を目の当たりにした。
・彼らを助けるために何か良い栄養源は無いか?と考え、日本に戻り勉強し、出会ったのが「ユーグレナ(ミドリムシ)」。
・ミドリムシは、植物だけど動く。動物だけど光合成ができるスーパー微生物!
豊富な栄養素をバランスよく持っているので助けになるのではと思った。
・起業する際にお世話になった方の1人はホリエモンこと堀江貴文さん。出雲さんにとって東大の先輩。
お金がないと悩んでいる中、六本木ヒルズのオフィスを貸してくれた上、起業するためのお金も出してくれた。
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【ミドリムシを理解してくれたパートナーとの出会い】
・「ミドリムシ」を食べてもらうまでが大変だった。「虫」ではなく「藻」なのに・・・。
・さらに最初はサプリメントを販売していたが、ミドリムシを増やすコストが高くなかなか売れなかった。
・しかしミドリムシを増やす方法を発見!
コストが抑えられるようになってから広まり、今はジュースタイプの飲むミドリムシが人気に。
・売れるようになったのは「伊藤忠商事」との出会いのおかげ。
多くの企業はミドリムシの話を信じてくれなかったが、伊藤忠商事は理解してくれた。10年で100億円の売上高に!
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【ミドリムシで「空を飛ぶ」とは?】
・ミドリムシは100種類くらいいる。
研究している時に、栄養素が少なく体のほとんどが油のぽっちゃりとしたミドリムシを発見した。
当時は食用には使えないなぁと思い、気にも留めなかった。
・ある時、石油会社から「バイオ燃料の研究がしたいから、ミドリムシのサンプルが欲しい」と連絡があり、
ぽっちゃりとしたミドリムシのことを思い出した。
・サンプルとしてそのミドリムシを絞った油を提出したら、
「これは最高の品質だ!こんないいクオリティの油はない!飛行機の燃料に行けるのでは。」と返事が!
・石油の出ない日本で救世主になるかもしれないということでミドリムシを使ったバイオ燃料を作る計画がスタート。
2020年にミドリムシ燃料が完成する予定。
・良い話だが開発のためにかかった費用は60億円。
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という夢のような話が実現するところまで来ています!
「ミドリムシはやればできる子」とおっしゃる出雲さん。
来年、ミドリムシ燃料を使った飛行機に乗せてもらう約束もしました!スタッフ一同楽しみにしております。
経済の話となると暗い話が多い中、輝くほどの明るいお話をありがとうございました。

by長麻未

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2019年06月01日(土)
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