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「超ホワイト飲食店『佰食屋』にもコロナの影響が」オーナー 中村朱美さん

今回は京都のステーキ丼専門店「佰食屋」のオーナーの中村朱美さんにご出演いただきました。
昨年11月以来のご出演ですね。
1日100食限定で、売り切ったら帰れる、残業ゼロという新しい働き方の飲食店で、
「やる気がありすぎる人は雇わない」という採用条件も話題になりました。
そんな超ホワイト企業・飲食店にも新型コロナウイルスの影響がありました。
共倒れを避けるため、4店舗のうち、2店舗を閉めるという苦渋の決断を...。
中村さんがこの春から新型コロナとどう向き合い闘ってきたのか、時系列で伺いました。
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【3月】
・当初、京都は新型コロナの影響は特になかった。過去最高くらいの来客だった。
・しかし、3月末に京都の大学でクラスターが発生したのと志村けんさんの訃報で流れが変わった。
翌日からお客さんが半分に、その翌日にはさらに半分にと毎日のように減っていった。
・志村けんさんの訃報とともに「高齢者の方が危険」という報道があったので、
70歳以上の従業員は次の日から出勤停止に。さらに、家族に高齢者がいる、または
心に不安を抱えている従業員には出勤停止をしていいと提案した。
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【4月】
・緊急事態宣言の前日、6日には、全従業員に11日から休業すると伝えた。
・京都は緊急事態宣言のエリア外だったので、周りの飲食店は営業していたが、
大阪から通っているスタッフもいるし、お客さんも大阪や神戸からもいらっしゃるので、
リスクを回避するため、そして、一旦体制を立て直すために決断。
4店舗のうち3店舗を臨時休業とし、本店1店舗でテイクアウトのみの営業とした。
・従業員は週5日の出勤ではなく、週3~4日の出勤。
みんなが健康に働いていくためにはこのペースがいいのではと考えた。
・繁華街にあった2店舗については、客足も減っていて、以前のような賑わいが戻るまでには
2年くらいかかるだろうと予測。家賃が経営を圧迫するので中旬には閉店することを決めていた。
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ここまで話を伺って、中村さんのお言葉を借りると「悔しいし悲しい決断」ではありますが、
従業員のこと、経営のことを考えれば、被害を最小限にしたこの決断の早さは正解だったと思います。
番組後半は、今後の展望を伺いました。
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【前向きに。しなやかに。】
・日本は災害大国。豪雨や台風、地震などのリスクと向き合っていかなければならない。
いろんなリスクに対して逞しく戦っていける、新しい戦い方を見つけながら、
細くてもいいので長くやっていきたい。
・新しい風をどんどん感じて、しなやかに対応する。自分たちが変わっていくことが大切だ。
・後悔するより、前に進んでいくことの方がハッピーなので、苦しい経験を糧にして笑顔で頑張っている。
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このコロナの影響で体重が8キロも減ったということを最後に教えて下さった中村さん。。。
一番辛くて大変なのは中村さんなのに、ずっと明るい声と画面を通して見えた明るい笑顔に
こちらが勇気づけられました。中村さん、ありがとうございました。
リクエスト曲としてディズニー映画「モアナと伝説の海」の主題歌、
モアナ役の屋比久知奈さんが歌う「どこまでも〜How Far I'll Go〜」を選ばれたのも納得です。
私もこの曲、好きです。引き続き、「佰食屋」も中村さんのことも応援しています!
by長麻未

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2020年08月01日(土)
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