コロナ禍の北朝鮮をお勉強！～「デイリーNKジャパン」編集長・高英起さん～

このコロナ禍に外貨を獲得し続けている北朝鮮をクローズアップ！
世界がこの１年新型コロナウイルスに対峙している中、北朝鮮は何をしてきたのか？
北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長・高英起さんに、
北朝鮮に関するこの１年の驚きのニュースを紹介して頂きました。
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【高さんが選んだ北朝鮮・驚きのニュース第５位：朝鮮労働党第８回大会】
今年の１月に行われた朝鮮労働党第８回大会。５年に１回の政党の大会で、その政党の５年間の方向性を決めるもの。北朝鮮は１党独裁なので、とても重要な大会になってくる。この大会で、金正恩氏が委員長から総書記になった。
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【高さんが選んだ北朝鮮・驚きのニュース第４位：金与正氏が爆破を命令】
去年４月に金与正氏が、南北の和解の象徴である建物・南北共同事務所の爆破を命令した。そして爆破するシーンを撮影して世界に流した。「韓国の言うことは聞かない」というメッセージ。
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【高さんが選んだ北朝鮮・驚きのニュース第３位：軍事パレードで新型ミサイル登場】
この新型ミサイルは潜水艦から発射する弾道ミサイル。地上発射なら軍事衛星などで兆候がつかめるが、潜水艦からの発射だと捕捉が難しく時間がかかる。また、今北朝鮮は非常に静かな原子力潜水艦を作ろうとしている。これが出来上がると、いつ、何が、どこで発射されるのか分からなくなり、脅威が一気に上がる。
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【高さんが選んだ北朝鮮・驚きのニュース第２位：北朝鮮のサイバー攻撃が活発化】
国連は2019年～2020年に、北朝鮮がサイバー攻撃で仮想通貨およそ３億1640万ドル（およそ330億円）分を盗んだと指摘している。東南アジアなどに派遣された貿易関係者が、昼は普通に仕事をし、夜はサイバー戦士となってハッキングを行っているというスパイ映画のような話もある。
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【高さんが選んだ北朝鮮・驚きのニュース第１位：金正恩氏死亡説が世界に広まる】
韓国のデイリーNKが、金正恩氏が心臓病の治療を受けたという情報をスクープ。その後、恒例の行事を欠席したので、伝言ゲームのように死亡説が広まってしまった。その後登場した金正恩氏の右腕にカテーテル手術の痕がみられたことから、心臓病の治療を受けていたことは間違いないと思われる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・【高さんが選んだ北朝鮮・驚きのニュース番外編：韓流ドラマ「愛の不時着」に北朝鮮が大激怒】
北朝鮮からすれば、非常に上から目線でバカにされていると感じた。劇中に出てくる北朝鮮の保衛部を悪者にしていると大激怒している。その影響か、去年、韓流ドラマや海外のドラマ、K-POP、J-POPを観たり聞いたりすると厳重に処罰されるという法律ができた。
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【これからの北朝鮮の５年　高さんはどう読む？】
バイデン政権と金正恩政権はうまくいかないのは間違いない。ただ、コロナの影響で、北朝鮮も対外的な動きはなかなかできない。どうしても内向きになってしまうだろう。その内向きの動きがいざ外に向いたときに爆発しそうで怖い。
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放送から数日後、北朝鮮が弾道ミサイル２発を発射したというニュースもありました。何を考えているのか読めない北朝鮮。村上さんもおっしゃっていましたが、また半年後くらいに高さんにお話を伺いたいです。「愛の不時着」、私もハマって大好きだったんですけどね...北朝鮮の逆鱗に触れたんですね...。
坂口愛美